出版社内容情報
時は大正。無政府主義者・大杉 栄、神出鬼没の和田久太郎、浅草十二階下を彷徨う美的浮浪者・辻潤、関東大震災の死屍累々……。
大杉殺し、真犯人は甘粕正彦か?
ステッキ銃を手に大逆を企てる難波大助。
黒旗の下に集いし美女・豪傑・怪人・革命家、窮民の街に次々と役者は揃って、熾き火はチロチロ赤い舌を這わす。
1975年から、『現代の眼』誌上に連載された幻の傑作、待望の復刊!
内容説明
時は大正。関東大震災前後の東京を舞台に反骨のルポライター竹中労と若き日のかわぐちかいじが描く大正アナキズムの世界。
著者等紹介
竹中労[タケナカロウ]
1930年、東京生まれ。東京外大露文科除籍後、肉体知的労働の底辺を転々、自由なもの書きとして舞台・映像・音盤とさまざまな分野に表現を試みる。1991年死去
かわぐちかいじ[カワグチカイジ]
1948年、広島県尾道市生まれ。明治大学で漫画研究会に在籍、在学中の1968年『ヤングコミック』掲載の「夜が明けたら」で漫画家デビュー。卒業後は本格的に劇画作品を執筆、竹中労とのコンビでは本作のほか、「博徒ブーゲンビリア」などを描く。『ハード&ルーズ』で人気を得、1987年『アクター』、1990年『沈黙の艦隊』、2002年『ジパング』で講談社漫画賞を3回受賞、2006年には『太陽の黙示録』で小学館漫画賞と文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受けるなど、五十年余にわたって第一線で活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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