内容説明
高度経済成長を支えた昭和のお父さんが、妻や娘に内緒でこっそり楽しんだ“オトナの雑誌”。その片隅にひっそりと掲載されていた「エロ広告」には、あやしくも胸ときめく性商品が並んでいた。溢れる期待に心躍らせ、商品を購入するとがっかり。けれどまた、うっかりとお金を払い込んで…。股間を奮わす傑作エロ広告を味わい、昭和の欲情史をたどる、酔狂極まる学術本。
目次
第1編 昭和五十年代の好色広告(エロ広告は“思わせぶりの文学”なのだ;ダッチワイフ幻想;大人のオモチャ総本山 ほか)
第2編 昭和二十~四十年代の好色広告(エロ広告でお父さんはガンバッた;大仰なる秘技の性典;猟奇さん、いらっしゃい ほか)
発掘!好色広告研究家
番外編 関西ストリップの好色広告(鳴呼、狂乱の関西ストリップ;ヌード改造論講座;ジャンボレス、ズバリ!? ほか)
著者等紹介
唐沢俊一[カラサワシュンイチ]
1958年、北海道札幌生まれ。大学在学中からアニメ研究、演芸プロデュースなどに携わり、その後、ライターとして活動。オタク・カルト物件の研究で注目される。『と学会』創設会員。従来の学問体系からこぼれ落ちたB級的知識を「一行知識」と名付けて収集を続けている
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感想・レビュー
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アズル
17
実家の本の段ボールの中から発掘。新幹線の車中で堂々と読みました。エロ関係のアオリ文句がとてもいい味を出していますね~! 思春期の頃、かぎっ子だった私の実家の郵便受けに、タバコの箱サイズの紙ペラがよく投入されていました。「無修正!」とか、「丸出し!」など大見出しがついて、かなり小さい文字で、「女子高生の生乳が(略)」と書かれた単色印刷でした。ドキドキしましたが、通販する勇気はなかったです。2015/05/31
ふろんた
9
今ならネットで簡単にで手に入るけど、当時は数行の広告で葉書で注文し、ドキドキしながら待っていたんだろうな。しかも、詐欺まがいの外れ写真も多そうだ。2017/01/16
星規夫
0
以前、昭和初期の新聞を目にする機会があり、その時に古い広告がとても魅力的に思え、印象に残っていた。この本は戦後から高度経済成長期にかけてのアレな広告を扱っていたため、非常に気になり古本市での購入に至った。人目も憚られる下世話な内容ではあるが、その面白み、滑稽さ、あまりの必死さは読むに値する。2015/03/30
tkm66
0
読み物。取り上げ方が好き。2002/12/23