出版社内容情報
文学で読む、戦後女性の労働史
女中という仕事は、大正後期から昭和線前期にかけて最盛期をむかえ、1970年以降、高度経済成長期に姿をけした。
本書は、一般家庭に住み込みで働いていた「ねえや」、若い独身女性たちが登場する小説作品をあつめた、「女中文学」アンソロジーである。
小説に描かれた女中像に、戦後の女性の労働のあり方や、高度経済成長をささえた若い女性たちの姿を読むことができる。
内容説明
文学の中の「ねえや」たち。高度経済成長を支えた女性たちの、青春の喜びと苦悩を読む。
著者等紹介
阪本博志[サカモトヒロシ]
1974年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。帝京大学文学部社会学科教授。社会学・メディア史・出版文化論専攻。著書に、『平凡の時代―1950年代の大衆娯楽雑誌を若者たち』(昭和堂、2008年、第30回日本出版学会賞奨励賞・第18回橋本峰雄賞)、『大宅壮一の「戦後」』(人文書院、2019年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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