内容説明
連合赤軍とはなんだったのか?事件から四十余年、当事者たちが語る事件の全体像。歴史の検証に耐えうる証言を積み重ねることで、その全体像に迫りたい。生き残ったものたちが真摯に“連赤事件”を見つめ続けた冊子「証言」総集編についに刊行。
目次
第1章 追悼(「証言」発行にあたって;連合赤軍殉難者十七回忌合同法要;二十五年目に跡地を巡る;彼らはいかに生きたか―二〇〇三年、連合赤軍殉難者追悼の会;棺を覆いて―永田洋子を送る会;二〇一二年、連合赤軍殉難者追悼の会;浅間山荘から四十年、当事者が語る連合赤軍)
第2章 証言(総括と記録(雪野建作)
わが青春の思想遍歴(雪野建作)
大菩薩への道―八木健彦赤軍派を語る
獄中の指導者―塩見孝也の証言
毛沢東派の潮流―豊浦清の証言
東大闘争を突き抜けた先に―川島宏の証言
革命左派の成立―雪野建作の証言)
第3章 国際的背景から見た連合赤軍(パトリシア・G.スタインホフ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
19
連合赤軍事件の全体像を残す会が発行する小冊子「証言 連合赤軍」、その1号から10号までの記事を収録している本書。実に多くの証言を収集しているのが特徴的だ。永田洋子や坂口弘といった幹部達、あるいは一兵士であった植垣康博にしろ、同志粛清と浅間山荘銃撃戦に関わったメンバーの手記がどうしても重要視されがちだが、本書では事件に直接関わっていない元メンバーの多くの証言を掲載している。(つづく)2015/05/11
さき
2
連赤ってとても特殊だと思う。同じような極左グループは幾つもあったし、内ゲバ粛清の類は他にもあるのに、関心を持つ人が段違いに多い気がする。それに当事者たちの手記の多さも。そんな彼らが事実や推移と証言を残そうと全体像を残す会を立ち上げていた。その証言集。ハードカバー1kg越えの本だが毎日持ち歩いて苦ではなかったほどとても興味深く読んだ。そして『山』にいた人達の思いや言葉は、やはり自分の想像力では想像つかないものだった。2018/12/06
Junichi Kitazawa
0
膨大な量の証言集 僕もそろそろ父親とこの時代の話をしたほうがいいのかもしれないと思う2014/07/19
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