出版社内容情報
日本植民地教育史研究会運営委員会[ニホンショクミンチキョウイクシケンキュウカイウンエイイインカイ]
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目次
1 シンポジウム―植民地と児童文化
2 研究論文―日本領有時代台湾における初等義務教育制度に関する考察
3 研究ノート―「大東亜共栄圏」下の植民地文化政策‐胡蝶の夢の虚構と実相
4 研究資料―在日コリアン一世の学校経験‐金時鐘氏の場合
5 旅の記録―台湾教育史遺構調査(その3)
6 書評
7 気になるコトバ
8 研究活動報告―韓国独立記念館研究所との研究交流・シンポジウム参加報告
感想・レビュー
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辰城
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未成年犯罪者である少女たちが、少女少年院にて詩作を学び、言葉を紡ぎ、世界を知る…。詩作によって思考と思想を得て、人と繋がり、世界に目を向け、己を知るくだりは、ある種のビルドゥングスロマンにも思える。ある少女の日記による独白と少女たちの詩の連なりにドキュメンタリ性を読み込み、少女少年院の少女たちの詩作を読み込み、その少女たちの詩作の経緯を知り、その傾向をかみ砕き、そして再び詩作に目を向ける。言葉の連なり。少女たちの内面が描き出される詩のリアリティ。言葉を紡ぐことによって、世界を知る。2011/12/05