子不語の夢―江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集

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子不語の夢―江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集

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  • サイズ A5判/ページ数 343,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784774403731
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

作家・江戸川乱歩誕生の秘密が明らかに!!
探偵小説草創期、巨人二人の熱気あふれる交流がここに甦る。大正12年から不木逝去の昭和4年までの往復書簡計154通を翻刻。脚注、論考、解説、索引を付し、さらに自筆書簡収録のCD-ROM付。探偵小説愛好家必携の一冊!

口絵
序文 江戸川乱歩と「新しい時代の公」/野呂昭彦
江戸川乱歩小酒井不木往復書簡
   江戸川乱歩書簡翻刻/小松史生子
   小酒井不木書簡翻刻/阿部 崇
   脚注/村上裕徳
回想
  江戸川氏と私/小酒井不木
  肘掛椅子の凭り心地/江戸川乱歩
論考
 乱歩、<通俗大作>へ賭けた夢/小松史生子
 不木が乱歩に夢みたもの/阿部 崇
 小酒井不木に学ぶ「ひとそだて・まちそだて」/伊藤和孝
解題
 子不語の夢 七年の航跡/浜田雄介
関連年表
索引


「私が果して探偵小説家として一人前になれるかどうかを、先生に御判断願ひ度いのです」(大正13年11月26日 江戸川乱歩書簡)

「あなたは探偵小説作家として十分立つて行くことが出来ると確信して居ます」(大正13年11月29日 小酒井不木書簡)

江戸川乱歩と小酒井不木との交流は、乱歩が自身の作品について不木に意見を求めたことから始まりました。その後、不木が逝去するまでの7年間にわたる往復書簡は、乱歩が探偵小説家として地位を固めてゆく過程と重なっています。現代日本のミステリの隆盛を基礎付けた巨人の歩みをつぶさに見ることができる第一級資料です。付録のCD-ROMには乱歩・不木の自筆書簡152通と封筒に加え、『小酒井不木全集』刊行に関わる書簡を3通、乱歩の手による不木書簡目次を収録。翻刻文を付し拡大および検索機能も有しています。

内容説明

作家・江戸川乱歩、誕生の秘密が明らかに!!芸術論、作品批評、メディア戦略から屍体の処理法まで。探偵小説草創期の秘密の扉が今、開く。

目次

江戸川乱歩小酒井不木往復書簡(大正十二年;大正十三年;大正十四年;大正十五年;昭和二年;昭和三年;昭和四年)
回想(江戸川氏と私(小酒井不木)
肘掛椅子の凭り心地(江戸川乱歩))
論考(乱歩、“通俗大作”へ賭けた夢(小松史生子)
不木が乱歩に夢みたもの(阿部崇)
小酒井不木に学ぶ「ひとそだて・まちそだて」(伊藤和孝))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

warimachi

1
話には聞いたことのある死蠟作製法の書簡だとか、不木のゾッコンぶりだとか、乱歩・不木・国枝の三角関係のエピソードだとかがやはり楽しい。日本古典文学大系じみて膨大な註を軽く目を通すだけでも、当時の探偵小説界について粗方通じたような錯誤にひたることができる。正史「真珠郎」のモデルとされる中村進治郎の話も非常に興味深かった。2013/05/18

たく

0
濃い! 注釈にこめられた愛情も不木の愛情も、辟易しちゃう・拗ねちゃう前の乱歩の思いも、ものすごく濃い。以前恐らく乱歩目線で読んだであろう国枝との確執や不木との不仲などもすっきり分かったし、日本の探偵小説家がちょくちょく出てきて非常に濃く、面白い。この値段は怯むものがあるがちょっと欲しくなってきた。2014/01/27

0
2005/01/11

8

0
探偵小説黎明期の熱が伝わる、黎明期の大立者二人の往復書簡からは、一つのジャンルを作りあげた迫力が感じられる。共通の文学趣味と才能を持つ二人の7年分の往復書簡だけど、始めの書簡の時点では面識も無かったという事は、驚くべきことだと思う。個人的には、こういう注は憧れだ。2022/02/07

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