出版社内容情報
ほんものの強さ、ほんものの優しさとは何かを低い声で語りかける、詩と川柳。与謝野晶子、竹久夢二から金子光晴、鶴彬らの作品を読む。
反戦詩の系譜
与謝野晶子 非難の矢への応酬 石川啄木 議論の後に見えた敵 中野重治 問われた民族エゴイズム 岡本潤
ロシア革命への異議申立て 秋山清 八十年後の勝利と敗北 田木繁 したたかな抵抗精神 槙村浩 封印された詩と詩論 金龍済 強制送還された朝鮮詩人 北川冬彦 モダニズムの側から 子熊秀雄 饒舌の後の息切れ
中野鈴子 なりかわって歌う 大関松三郎 生活綴り方運動の成果 金子光晴 山中湖畔で密かに書く 吉田欣一 風景にも不同調の思い 渡辺白泉 執筆禁止の憂き目をみた俳人 山之口獏 どもる思想としてのノン 清水清 他
反戦川柳を読む
鶴彬 竹久夢二 他
内容説明
時流に乗って、声高に威勢のいい掛け声をかけるのがカッコよく見える現在。ほんものの強さ、ほんものの優しさとは何かを低い声で語りかける、詩と川柳。与謝野晶子、竹久夢二から金子光晴、鶴彬らの作品を読む。
目次
第1章 反戦詩の系譜(与謝野晶子―非難の矢へ応酬;石川啄木―「議論の後」に見えた敵;中野重治―問われた民族エゴイズム;岡本潤―ロシア革命への異議申し立て ほか)
第2章 反戦川柳を読む(鶴彬―反戦川柳のはげしさとやさしさ;井上剣花坊―王道川柳という空想;井上信子―女性川柳の先駆;戸川幽子―志士の娘と川柳 ほか)