出版社内容情報
小学六年生の海月は、夏休み中、弟・一樹が入院する病院近くの「ひまわり食堂」に通っている。病気の弟につきっきりの母と忙しい父のため、洗濯や買い物など家事の手伝いをする海月は、両親へのさみしさや友だちを作る時間さえもてない日々に、誰にも言えない複雑な感情を抱えていた。
ひまわり食堂の店主の孫・桜子と、常連客・蓮の二人に出会い、店に残された迷い猫の飼い主を一緒に探すなかで親しくなっていくが、海月はやがて桜子が自分と似た気持ちを抱えていることや、蓮の秘密を知っていく。
「病気の弟なんていなくなればいいのに。」そう思ってしまう自分を「悪い子だ」と責める海月だが、ある日弟の容体が悪化したとのしらせがあり―――。
家族を支えたいと思う気持ちと、自分を大切にしたいと思う気持ち。相反する感情を抱え揺れ動く子どもの心情と、ありのままの気持ちを認め受け入れていく、ひと夏の子どもの成長を瑞々しく描いた児童文学。
【目次】
-
- 電子書籍
- 偉大な願い【タテヨミ】第59話 pic…



