拝啓パンクスノットデッドさま

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784774330792
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

パンクは死んだ?自分と右哉にとっては、育ての親のようなものなのに?すべての若き読者におくる青春音楽小説。

著者等紹介

石川宏千花[イシカワヒロチカ]
女子美術大学芸術学部卒業。『ユリエルとグレン』(講談社)で日本児童文学者協会新人賞、講談社児童文学新人賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y2K☮

36
子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」で衝動買い。サイン本。パンクを愛する兄弟の物語。オアシスのノエル&リアムも国や時代こそ違えどこれに近い理不尽な境遇に耐えたのだろう。晴巳に伊坂幸太郎「砂漠」を贈りたい。絶対気に入るはず。あと上手くなくていいパンクの精神は岡本太郎の芸術観と重なるから、図書館で借りてバイトの空き時間にでも読んでみて。好きなものを連鎖させていくと世界の解釈が少しずつ変わる。元気をくれる何かに囲まれ、自分で創ることを始めれば明日への気力が沸いてくる。音楽に負けない力が本にもあると信じている。2022/08/17

26
2020年代にこういう題材の本がヤングアダルトという枠組みの中で出版されたその意味の大きさがまず途轍もない。青春と、学校と、パンクと、兄弟と、家族と、友人と、複雑な境遇にある、二十一世紀生まれの少年が、確固たるモノを持ちながらも、悩み、戸惑い、歩き、感動していく。パンクという、本編にも書かれている通り二世代以上前のミームで、2020年という精神論だけでは超えられない世界を、嵐のように駆け巡って超えていく。その爽快感は過去現在未来において通じるモノであろう。今年読んだ本の中でNo.1です。超凄い。2020/11/04

白雪ちょこ

24
別ジャンルの音楽小説。パンクが大好きな主人公。 母親に事情があり、バイトを二つ掛け持ちし、学校も行かなければという軽いヤングケアラーのようにも似ている状況下。 パンクを愛し、バンドをする青春劇が作者の手によって上手く描かれていた。 弟がめちゃくちゃ可愛いらしく、お兄ちゃん大好きな部分が本当に愛らしかった。 コミュ障や、加害者になり学校に通えなくなってしまった生徒らなどなど。 様々な人間模様も描かれており、パンクと混ざり合っていた。 まさに人生はパンク、というのも過言ではない。2022/12/14

はなびや

21
考えさせられることが多くて、すごい作品だなと思った。一人の女性として生きていると、子どもを放置して帰ってこない母。血のつながりもなく、母と友だちというだけで二人の子どもを援助するしんちゃん。貧乏でも二人に音楽があってよかったと思う。希望が持てる終わり方で良かった。二人の今後が知りたい。続編があったらいいな。2021/05/07

ぐっちょい

19
滅多に家に帰ってこず、ギリギリの生活費しかくれない母親。高校生の晴己と中学生の右哉の2人だけの生活。そんなどんよりしてしまいそうな環境なのに気分は爽快!何故なら2人の心情が辛い・悲しいという気持ちよりパンク最高!という気持ちで占められているから。私はパンクは詳しくないのだけど、それでも読中は常に頭の中でスネアが鳴り響き、ギターがうなっていた。ジャンルは関係ない。音楽が好きな人にとってはただただ気持ち良い読書になると思う。拝啓、パンクスノットデットさま。この2人に出会ってくれてありがとうとキスの嵐を送りたい2020/12/03

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