出版社内容情報
真空状態の電子顕微鏡に生き物を入れると、ぺしゃんこになり、乾燥してしまいます。ところがそうはならずに、生きたままの姿で、細かなしくみが見られる方法が見つかりました。この方法で観察すると、生き物たちのシンプルで、究極の省エネになっているしくみがわかってきました。
タマムシの羽は、色素がなくても、緑や赤、黄色に光ります。つまり、エネルギーを使って塗料をつくる必要がありません。フナムシの足はエネルギーをほとんど使わずに、水を吸いあげられます。ヤモリは指先の細い毛のような構造だけで、天井にはりつくことができます。
エネルギーや資源の大量消費が支える現代社会。このままでは、近い将来に立ちゆかなくなるのでは……。省エネを駆使して生き抜いてきた大先輩たちに学び、持続可能な社会をめざす最先端の研究を紹介します。
内容説明
“ものすごい”発明が明らかにした、生き物たちの“ものすごい”しくみ。ものすごい発明とは?真空状態の電子顕微鏡に生き物を入れると、ペしゃんこになり、乾燥してしまいます。ところがそうはならずに、生きたままの姿で、細かなしくみが見られる方法が見つかりました。ものすごいしくみとは?タマムシの羽=色素がなくても、緑や赤、黄色に光ります。フナムシの足=エネルギーをほとんど使わずに、水を吸いあげられます。ヤモリの指先=細い毛のような構造だけで、天井にはりつくことができます。
目次
第1章 常識を変えた大発明
第2章 身近なバイオミメティクス
第3章 森の宝石タマムシ―発色の秘密
第4章 海辺のそうじ屋さんフナムシ―水飲みのしくみ
第5章 はりつくヤモリ―たくさんの細い毛の力
第6章 なぜ、生き物たちに学ぶのか?
第7章 世の中を変えていこう
著者等紹介
針山孝彦[ハリヤマタカヒコ]
浜松医科大学ナノスーツ開発研究部特命研究教授。東京都生まれ。東京都大田区、兵庫県宝塚市育ち。東北大学大学院医学研究科生理学系専攻博士課程を中退し、東北大学応用情報学研究所助手をつとめる。理学博士(九州大学)。オランダ、フィンランド、イタリアなどで研究生活を過ごし、2001年から浜松医科大学。助教授、教授、副学長を経て、現職。専門はバイオミメティクス、光生物学、ナノスーツ
安斉俊[アンザイシュン]
1984年埼玉県出身。日本大学生物資源科学部海洋生物資源科学科卒業。在学中から神奈川県水産技術センター内水面試験場で研究をおこない、卒業後は同所に非常勤水産職として8年間勤務。博物館の展示イラスト、図鑑の挿絵、学習漫画を手がけるサイエンスイラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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