内容説明
橋の向こうの島にすてられたボンは、2匹ののら犬、たくさんの人びとと出会う…犬と人のつながりを考え、人が動物を飼うことの責任を問いかける絵本。
著者等紹介
たじまゆきひこ[タジマユキヒコ]
田島征彦。1940年大阪府堺市で生まれ、幼少期を高知県で過ごす。京都市立美術大学染織図案科卒業。絵本に『祇園祭』(第6回ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌受賞)『じごくのそうべえ』(第1回絵本にっぽん賞受賞)『はじめてふったゆき』(竹内智恵子・共作/1989年ライプチヒ国際図書デザイン展銀賞受賞)『てんにのぼったなまず』(第11回ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌受賞)『ふしぎなともだち』(第20回日本絵本賞大賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
28
読み友さんから。おタマさんは一人で読み、「悲しいからおかんひとりで読んで」という感想。猫を捨てる。毛皮を買う。様々な「正しいこと」を私と妹に教え込んできた両親が、この二つの行為で娘のリスペクトを失いました。心のどこかで、今もあのとき心を踏みにじられた子供が自分の中にいる気がします。動物はその環境に適応せざるを得ない。でも、子供も一緒。悲しいお話です。2018/02/05
yumiha
26
猫派の私だが、たまには犬もと借りた。のら犬ボンがいろいろ冒険するんかなあ?という予想は外れた。身勝手な人間が野良犬を作り出し、ボンの苦労の日が続く。折り込みの作者のことばによると、わざわざ明石海峡大橋を渡って犬を捨てる人がいるそうだ、絶対帰ってこないように。ひどい人がいる。心痛む。2017/12/18
わむう
25
田島征彦さんによるダイナミックな絵が印象的な絵本。捨て犬の取材をするうち本州から橋を渡って淡路島へ飼い犬を捨てに来る人間のことを知り、絵本の中のシーンに使われたそうです。裏表紙には事故に遭ったため三本足になってしまったボンが元の飼い主と嬉しそうに遊ぶ姿が描かれています。 2018/05/29
Lesen
22
人の都合で拾ってきたり捨てたり、動物の命の扱いの軽さ。哀しくなりました。考えさせられる重いテーマ。父さん都合よすぎでしょ。もう少し動物の気持ちを考えてよ。せめてもの救いは裏表紙ですね。2019/03/29
ぱお
21
最後まで読んでも納得はいかなかったです・・・2017/12/17