出版社内容情報
発明家になりたいという夢を実現しようと、あせり、もがく大学生だった著者は風船を使った宇宙開発に挑戦しています。たくさんの失敗を乗りこえ、今では打ちあげたカメラで宇宙を撮影するだけでなく、生き物の宇宙旅行までできるようになったのです。
内容説明
ひもがほどけ、強い風に流されて、空のかなたに消えた2号機。予測がはずれ、風にどんどん流されて、海に落ちた4号機。落下地点が、予測と50kmも誤差があった5号機。ササの深いやぶに落ちて、どうしても見つからなかった10号機。撮影しても、レンズがくもって写真がぼやけた5号機から10号機。11号機で成功。でも、きれいな写真は一万数千枚中のたった一枚。たくさんの失敗を乗りこえながら、風船を使った宇宙開発が続きます。
目次
第1章 ここからはじまった
第2章 実際に打ちあげてみる
第3章 宇宙撮影をしようとしたわけ
第4章 2号機、3号機を飛ばす
第5章 ひもなしで遠くまで飛ばすには…
第6章 海に消えた4号機
第7章 新しい仲間との出会い
第8章 ようやく撮れた宇宙
第9章 疑問にお答え
著者等紹介
岩谷圭介[イワヤケイスケ]
1986年、福島県生まれ。北海道大学工学部在学中より風船を使った宇宙開発に取り組み、卒業後会社を設立し研究開発を進めている。執筆や講演活動なども多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
200
クレイジージャーニーを見て、風船気球で宇宙目指す、岩谷技研社長に興味を持ちました。この本は、地上3万mまで風船でカメラを運び撮影する、試行錯誤が紹介されてます。「考えられるだけ考えて、試せるだけ試す。そうすれば、わからないことがなんなのか見えてくる。そして、さらに先に進むことができる」という前向きな精神を見習いたいです。2023/09/15
けんとまん1007
44
ただ、やってみるだけないのが素晴らしい。考え、試行錯誤し、データや情報を集め、やがて、人のネットワークをつなげ、力に変えていく。少しずつ、改善し、次のステップへというのがいい。そして、それを継続できるのが一番。読んでいて、とても楽しくワクワクした。2023/10/04
chiaki
34
宇宙開発と科学の奥深さ、そして何より著者の挑戦する姿勢に胸打たれます!!!何度も失敗と挫折を繰り返しながらも、その原因を探っては改良を加えるという地道な作業の連続…無我夢中ってこんなにも人を輝かせて強くするんだということを、この閉塞感ある世の中だからこそ多くの子どもたちに知ってもらいたい!著者の数々の名言…説得力あって響きます。負けそうな自分を鼓舞するためにも、心に刻んでおきたいです!2020/08/26
かお
11
以前読んだ岩谷さんの一般書より実践的で、スッキリしていて読みやすかった。ワクワク感や、分からない中で失敗も手掛かりにと苦労する様子が伝わってきた😊 宇宙服を着て、人間も風船で宇宙旅行が出来るか。すごい発明家。 夢が広がる✨2021/09/22
てぃうり
3
私も、「うちゅうはきみのすぐそばに」からこの本に辿り着く。こんな事ができるなんて、やろうと思うなんて、やり遂げるなんて!「やってみることのたいさつさ」を教えてくれる。この本が出版された時の夢が叶っている事に驚く。2023/07/16