内容説明
大人の親指ほどしかない小さなカヤネズミは、れっきとした野生動物です。でも、野生だからといって、街から遠く離れた、自然がゆたかな場所だけにすんでいるのではありません。背の高いイネ科の植物の仲間をまとめて、カヤといいます。そのカヤがたくさん生えている草むら“カヤ原”があれば、街を流れる川の河川敷や堤防で出会えるかもしれません。田んぼや、耕作をやめた畑に草がしげると、そこにいることもあります。それほど、わたしたちの身近にすんでいるのです。ところが、カヤネズミは絶滅のおそれがあると、各地で報告されています。生息地である草地を、人間が開発して減らしているからです。人間の生活が大事か、野生動物が大切かではなく、ともに生きるための方法をみなさんも考えてみませんか。
目次
はじめに―さあ、フィールドに出かけよう
第1章 カヤネズミ、きほんの「き」
第2章 カヤネズミの親子と、すんでいる草むら
第3章 なぜ、カヤネズミが減っている?
第4章 カヤネズミを調べる―先生から出された宿題
第5章 カヤネズミを調べる―飼育しながら観察する
第6章 カヤネズミを調べる―野外で観察し、調査する
第7章 草刈りとカヤネズミを両立できるか…
第8章 カヤネズミの巣を探して三千里!?
第9章 みなさんも「カヤニスト」になろう!
おわりに 野生動物を守りたいと思っているあなたへ
著者等紹介
畠佐代子[ハタサヨコ]
1969年京都市生まれ。同志社大学文学部文化学科国文学専攻卒業。大阪市立大学大学院理学研究科前期博士課程修了、同大学院後期博士課程中退、博士(環境科学)。全国カヤネズミ・ネットワーク代表。東京大学空間情報科学研究センター客員研究員、滋賀県立大学非常勤講師(環境動物学)、同大学客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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