出版社内容情報
外国文学の名作を、日本の著名な作家・翻訳家の名訳で堪能する「読書が楽しくなる・世界の文学」シリーズの第2期。
外国文学の名作を、日本の著名な作家・翻訳家の名訳で堪能する「読書が楽しくなる・世界の文学」シリーズの第2期。本巻のテーマは、「涙」! 悲しい涙、うれしい涙、くやしい涙、さまざまな「涙」が出てくる作品を集めました。
●近・現代の海外文学の代表的作家から知られざる作家まで。「短編作品」にしぼって作品を集めました。収録された作品の長さは、「朝の十分間読書」にもぴったりです。
●作家ごとの編纂ではなく、「テーマ」別での編纂。さまざまな作家たちのバラエティー豊かな作品に、読者はふれることができます。
●「ニッポンの文学」シリーズ同様に、テキストは現代仮名遣い、現代送り仮名を採用しています。原文を損なわない範囲で一部の漢字は仮名に改め、漢字には全て、フリガナをつけています。
●本文の下部に脚注、各作品の扉裏に作家解説、巻末に鑑賞文をつけています。また、月報にあたる案内書「+PLUS(プラス)」には、作家に関する情報や豆知識を掲載しています。
●テーマの設定、作品セレクト、および、鑑賞文等の執筆は、読書指導のベテランである現役教師・司書の方々が担当しています。
【著者紹介】
東京都公立中学校学校司書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
23
「めそめそ」するのは、子供だけではない。苦しさを乗り越えて嬉し涙を流すときの「めそめそ」もあれば、激しく後悔する「めそめそ」もある。様々な「めそめそ」を集めた短編集。子供の頃に読んだ話も何編か含まれていたが、訳者が菊池寛や森鴎外らとあって、使われる語句が古くて各ページに添えられた語句の解説の手助け無しに読み進めるのは難しい。しかし、それ故に知っている話も新鮮に感じられた。2018/09/25
かおりん
11
19世紀に書かれた作品を注釈つきで現代仮名遣いになおしてある。「醜い家鴨の子」はこんなに苦い辛い涙をのんできたのか。「巡査と讃美歌」「かき」「塔の上の鶏」は貧困や社会の理不尽さ、時代を感じる。魯迅の「薬」は繰返し読み、解説を読んでも理解できなかった。2017/01/21
航輝
1
図書館本 児童書短編集 タイトル通りラストがさみしい感じの物語ばかり 一番印象に残ったのは巡査と讃美歌 改心した瞬間に逮捕とは 2021/12/11