内容説明
わたしたちがつくったソーラーカー「東海チャレンジャー」は、二〇〇九年に、世界最大のソーラーカー・レースで優勝しました。世界の強豪チームが争いあう大会に、わたしたちが挑戦した目的は“レースで一番になること”だけではありませんでした。もう一つ、大きな目的があって、世界一のソーラーカーをつくることをめざしたのです。それは、なんだと思いますか?そう遠くない将来のことを考えると、石油や石炭などにたよれなくなる時代が、かならずやってきます。そのときに期待されているのが、太陽光がつくりだし、永遠にくりかえし利用できる自然エネルギーです。オーストラリア大陸を北から南へ、東京と大阪を三往復する距離を走りきるレースで、「東海チャレンジャー」が使ったガソリンはゼロ。エネルギーは、太陽の光だけでした。もう、わかりましたね。太陽光だけで走るソーラーカーには、これからの社会でとても役立つ技術がたくさんつまっています。だからわたしたちは、ソーラーカーをつくることに、けんめいに挑戦しているのです。
目次
第1章 今、なぜソーラーカーが必要なのか
第2章 世界一を実現した先端技術1―太陽電池とモーター
第3章 世界一を実現した先端技術2―充電池と省エネ技術
第4章 ソーラーカーは一人ではつくれない
第5章 世界一のソーラーカーをつくる
第6章 勝ちとった優勝
第7章 ソーラーカーが街を走る日
第8章 ふたたび世界一をめざして
著者等紹介
木村英樹[キムラヒデキ]
1964年東京生まれ。1988年、東海大学工学部卒業。1994年、東海大学大学院工学研究科電子工学専攻博士課程後期修了。博士(工学)。東海大学助手、講師、助教授を経て2007年、教授。2009年、東海大学チャレンジセンター次長。主な研究テーマは、ソーラーカーの開発、超高効率ブラシレスDCモータの開発、競技用電気自動車の設計・製作、地球温暖化等の環境対策技術、小型燃料電池自動車への電気二重層キャパシタの応用など。2000年より、Dream Cupソーラーカーレース鈴鹿技術アドバイザー。2006年より、日本太陽エネルギー学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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