内容説明
“あいうえお”を絵にしたらどうなるの?谷川俊太郎×堀内誠一、37年ぶりに甦る幻の名作。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京生まれ。詩人。詩集『二十億光年の孤独』を刊行以来、詩やエッセー、翻訳、脚本など幅広く活動する
堀内誠一[ホリウチセイイチ]
1932年、東京生まれ。グラフィックデザイナー、絵本作家。1987年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
70
あいうえお、かきくけこ、さしすせそ・・・と、行単位でイメージするものが描かれる言葉絵本。あいうえおは、「あいうーえーお」と、なんとなく間延びしたイメージ、かきくけこは「かっきく けっこ」と、しゃっちょこばったイメージ、さしすせそは「ささししすせせそ」と風がそよぐようなイメージなど。2015/04/26
藤月はな(灯れ松明の火)
35
言葉や音を聞いていると何か、イメージが湧き、その通りに文字を書きたいと思ったことがある。しかし、お習字の授業ではトメ、ハネと文字のバランスばかりを注意されて思ったように書けなかったために未だに堅苦しいお習字は嫌いです。この本は言葉や音のイメージを見事に表現した絵本。特に「さしすせそ」の所はかそけく、枝々の間をすり抜けた風で擦れる葉のイメージぴったりで何だか、嬉しいです^^2014/10/23
くぅ
18
直前に読んだシリーズ1作目と比べてまったく興味を示さない。確かに1作目にあった可愛らしさがないかもね。残念。(1歳4カ月)2018/10/04
ふじ
16
イメージで51音を表現したことば絵本。ぶんは谷川さん。この五感を刺激する意味不明さ、大好物です(笑)か行は跳ねたかんじ、さ行はサラッサラ、んの存在感。読み聞かせにはテクニックが求められそう。まだまだ面白くできるはず。2016/11/27
猿田彦
9
新聞の紹介本。ただの50音字が谷川さんの手に係ると素敵な歌に変わる。例えばサ行「ささししすせせそ」。さ・し・す・せ・その5文字を詩に合わせ風が草原を流れるように見せている。堀内さんのイラストとのマッチングがよくできている。まさに、2人の作家の阿吽の呼吸で作った本だと思います。最初に出版されたときはソノシートがついていたそうです。きっと、目をつむっていても草原や迫力のある鬼が出てくる様子が目に浮かぶような語り掛けだったのだろうなと思うと今聞けないのは残念です。4歳の孫には退屈な本でしたが、大人も楽しめます。2021/10/17