内容説明
なぞだらけの動物の世界。体のふしぎや進化のひみつを自分の目でたしかめながら明らかにしていくシリーズ。アリクイのあっと驚くながーい舌のなぞをとく。
著者等紹介
山本省三[ヤマモトショウゾウ]
1952年神奈川県生まれ。横浜国立大学で児童心理学を学んだ後、広告制作を経て子どもの本の創作に入る。絵本や童話、パネルシアター、紙芝居の執筆をベースに、文章とイラストレーションの両分野で幅広く活躍。現在、日本児童文芸家協会理事
喜多村武[キタムラタケシ]
1964年東京都生まれ。本名は北村武。日本大学芸術学部美術学科卒。映像制作会社で映像制作、アニメ制作などを手がけ、現在フリーランスディレクター。映像ディレクター、アニメディレクター、イラストレーターとして広く活躍。「福島市子どもの夢を育む施設こむこむ」で、アニメ作り教室『こまどりくらぶ』の講師を担当
遠藤秀紀[エンドウヒデキ]
1965年東京都生まれ。東京大学農学部卒業。国立科学博物館、京都大学霊長類研究所を経て、東京大学総合研究博物館教授。博士(獣医学)。動物の死体に隠された進化の謎を明らかにする研究に取り組み、「パンダの7本目の指発見」で世界的に高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
44
アリクイの名前は知っていたが、一日の半分以上ねむり体温は33℃くらいの省エネ生活の生き物ということも知ることができた。舌は体長の半分もありそれをアリの巣にいれてなめとるそうだ。他にも2007年に発見されたことも書かれている。うちの庭にもアリの巣が多く、薬をまいてもいっこうに効かない。30cmくらいのミニサイズアリクイがいたらどんなにアリがたいかと思った。2015/06/12
たまきら
36
…わかった気になっていたお口の構造にハッとしました。カモハシ竜のデンタルバッテリーと咀嚼の構造を初めて知った時の目からうろこ感を覚え、スッキリ。娘さんは「また上野動物園に行きたいなあ」とちょっとトンチンカンなお言葉を返してきました。う~ん。2022/06/25
booklight
28
うーん、面白い。自分なりの技術でもって、知られていない謎を解き明かしていく様子も面白いし、解けた謎も面白い。アリクイって顎が割れているんだ、とか、自分の口をすぼめたりしてみました。2022/06/18
ケ・セラ・セラ
10
動物によって異なる食べ物の嚙みかた(顎の使い方)。物を噛まない、歯がない哺乳類もいる。あの長い舌を使うアリクイから、顎の骨の形状や働きについてわかる一冊。…多くの哺乳類の下顎の骨が二つに分かれているって知らなかった…。本題とは違うけれど、爪を内側に丸めるアリクイの歩き方って痛そう…。2020/07/20
MOCCO
10
読み聞かせなのに理系母だけが盛り上がるシリーズ(笑) なぞを解く以前に、「アリクイって、こんなんだったかーー!」ってところに驚いたぜぃ。舌、ながっ!2017/02/28