ジャミールの新しい朝

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  • サイズ A5判/ページ数 78p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784774313825
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

内容説明

ジャミールは、トルコの小さな村に住む牛飼いの少年。大すきなとうさんとかあさんが死んでしまい、今は一人で暮らしている。自分の気もちをわかってくれるのは、牛だけだ。ある日、いつものように、山へ牛をつれていくと、何かが、ジャミールのあとを、ずっとつけてくる。やせっぽちで、茶色くて、くしゃみのようなほえ声。それは…犬だった。小学校中級から。

著者等紹介

ハリス,クリスティーン[ハリス,クリスティーン][Harris,Christine]
オーストラリアの児童文学作家。書店員、教師、販売員などを経て、作家活動に専念する。世界中を旅した経験をもとに、国際色豊かな作品を生み出している。絵本から、ファンタジー、ホラー、SF小説まで、幅広いジャンルで活躍中。著書はオーストラリアを始め、イギリス、ロシア、スウェーデン、フランス、イタリア、カナダ、タイ、韓国など世界中で翻訳出版されている

加島葵[カシマアオイ]
お茶の水女子大学文教育学部卒業。翻訳家

小倉正巳[オグラマサミ]
日本大学芸術学部卒業。グラフィック・デザイナーを経て、現在は、広告、雑誌、書籍、絵本の分野で、イラストレーターとして活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケロリーヌ@ベルばら同盟

56
表紙裏に付いていた、翻訳者加島葵さんの「あとがき通信」に惹かれて手に取りました。トルコの山深い土地で、牛を追う少年ジャミール。彼は、相次いで両親を病気で喪い、隣人たちの助力を拒んで、一人で生きて行く決意を固めています。大好きな両親が死んでしまった、あまりにも深い悲しみがジャミールを頑なにし、他人との関りを拒ませているのでした。自分が楽しんだら、父さん母さんの事を忘れてしまうのではないか。そんな思いを小さな胸に抱える彼の前に、やせこけた犬が現れ…。ひりつくように心が痛むと同時に希望が暖かく前途を照らす物語。2021/06/03

とよぽん

50
大好きだったかあさんを病気で亡くし、その後すぐとうさんも・・・。たった1人で暮らしていこうとするジャミールが出会ったのは、やせこけて汚れた茶色の犬だった。牛飼いの仕事をしながら、少年はもう誰も好きにならない、好きになったらその相手は死んでしまうから。と頑なに孤独を守ろうとする。けれども、そんなジャミールに犬は・・・。2021/07/19

タバサ

2
 何故にこの児童書が中学の教科書掲載なのか謎ですが、お話しは良いです。  主人公は、10歳から12歳くらいの一人暮らしの牛飼いの少年で、両親を立て続けになくし、心を閉ざしています。近所に気にしてくれる大人がいるのですが、背を向けています。  ある日、くたびれた犬に出会い、仕方なく家に置くことになります。とたん、起きた大地震で少年は家の下敷きになりますが、失いそうな意識の中で、これまで避けていた近所の人たちの顔が浮かんでくるのです。  すぐに読めるので、困った時のお助け読書感想文向けの本です。2020/05/23

ちゃーちゃん

2
ジャミールはトルコの小さな村に住む牛飼いの少年。貧しいが母と父の愛に包まれ幸せに暮らしていた。しかし、母も父も相次いで亡くなり、ジャミールは寂しさをこらえて懸命に生きようとするが、そこにまた・・・。たとえ家族をうしなったとしても、家族の思いは少年を見守り、手を差し伸べてくれる人もいる、世の中生きていく価値があるよとそっと教えてくれる。2014/06/14

ataka

1
作者のハリスはオーストラリアの児童文学作家。原題は Jamil's Shadow。トルコの羊飼いを主人公にした児童文学。愛する両親を喪ってから、人付き合いを避けていたジャミールは、犬と出会うことで心を開いてゆく。そして地震を契機に周りの人達と助け合う心を持つ。2011/07/21

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