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内容説明
じさが飼っているかには、「かにかにではれ」と呼ぶと、流しの下から出てくるかわいいかにです。ところが、じさがかにをあまりにもかわいがるので、ばさはくやしくなりました。語りやすく耳で聞いて覚えやすい昔話絵本。
著者等紹介
おざわとしお[オザワトシオ]
中国長春生まれ。小澤昔ばなし研究所所長、昔ばなし大学主宰。ドイツ文学者、筑波大学名誉教授
ふじいいづみ[フジイイズミ]
大阪府生まれ。白百合女子大学非常勤講師、語り手。1985年「まめっちょ」を開いて語り始め、1992年「まめの木・本とおはなしの部屋」と改称して、自宅にて文庫活動を始める。語り手を志す人への指導にも当たり、1991年より昔ばなし大学語り講師を務める。1991年野間読書推進賞受賞
なつめしょうご[ナツメショウゴ]
愛知県生まれ。日本児童出版美術家連盟会員。現代童画会新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおい
10
おじいさんが拾ってきたカニばかり可愛がるでおばあさんは悔しい。おばあさん良い人そうなのに嫉妬って恐ろしい。2019/08/12
遠い日
9
新潟県の昔話。サワガニが小さいわけには、こんなくだりがあったのだ。おじいさんのカニへの愛情に嫉妬したおばあさんの後悔が、形になったサワガニ。じさとばさ、ふたりの心の齟齬もばっさりと斬る昔話。小気味いいやら怖いやら。2015/07/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
子どもとよむ日本の昔ばなし15 小澤先生が再話されたシリーズ 【素話 おはなし会】 『かにかにこそこそ』2013/09/07
ちー
2
初耳の昔話だった。子かにを拾いかにかにではれ、じじがきたぞと呼び出し愛情をもって育てるじいさま。逆にばさまはかにに嫉妬して同じように呼び出して殺して食ってしまう。じさはそれに大変悲しみ、ばさを猛烈に怒った。それによってばさまはだんだんと小さくなっていき、かにになってしまった。沢蟹が小さいのはそういう理由ですよ、とのしめくくりだった。舌切り雀でもそうだが、じさまが世話をし、ばさまが殺す(あるいは害を与える)という構図が多いと感じる。2017/11/10
nago
1
じいこそきたに、の言葉がかわいい。ばさと一緒に、かにをかわいがっていたら、もう少し違っていたかもね?新潟の語り。2016/08/17