内容説明
荒太は、クワガタくんというふしぎな少年と出会った。以前は活発な子だったというクワガタくんは、今はほとんどしゃべらない。荒太は、その原因が半年前の交通事故にあることをしり、当時の新聞をよもうと図書館にむかう…。
著者等紹介
吉田道子[ヨシダミチコ]
東京生まれ、京都育ち。日本児童文学者協会会員
大高郁子[オオタカイクコ]
兵庫県生まれ。イラストレーター。京都精華大学デザイン科卒業。同校非常勤講師。その他、雑誌の挿画も多数手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tokotoko
37
この本は、まずサイズがね、とっても個性的です。正方形っぽくて、とっても不思議な絵で!不思議なタイトルで!図書館の棚で妙に存在感を発揮してたので、借りてきました。小学5年生の荒太くんは、今度が3度目の転校。しっかりしてるけれど、ちょっと寂しいくらい大人っぽくなっちゃってます。そんな荒太くんが、新しい学校で最初に出会ったのは、とっても静かな・・・クワガタくん(人間です)でした・・・。大人でも対等に読める、児童書です。いい本です。もっともっと棚で存在を主張してほしいです。2015/04/26
7petit
4
荒太は5年生。三回目の転校先でふしぎな少年、クワガタくんに出会います。なぞめいたクワガタくんにひきつけられ、ともだちになろうとしますが・・・。作品の中に出てくる武鹿悦子さんの「きりんはゆらゆら」という詩や、いとこのおにいちゃんが教えてくれた18頭目のラクダのはなしがとても印象的で、おはなしのおもしろさを効果的にしてくれています。印象に残るおはなしでした。2013/11/29
知里
3
きりんが出てくるのかと思ったら、そうではなくて入江君とクワガタ君とのお話しでした。暗い内容もありますが、希望がもてる物語です。十八頭目のラクダの話と高士にいちゃんの存在も良かったです。2016/01/06
てまり
2
これは児童書、ということになるのかな。でもすごく良かった。登場人物がとても魅力的。2006/06/01
りゅん2005
1
気になるからクワガタくんに何回もアタックする荒太。純粋にその気持ちで動くのカッコイイ!!簡単じゃないけど優しい話し。2015/07/13