内容説明
地元の幼稚園で働くあゆらは、「もっと自分にできることがあるのでは」という思いを抱えている。そんな時に見つけた「青年海外協力隊」の記事に、心が強く動かされた。「これだ!」難関をクリアして派遣されたのは、西アフリカのニジェール共和国。気力をうばうほどの暑さ、貧しさからくる死、男尊女卑の厳しい職場…。習慣や文化の違いにとまどい、悩みながらも、現地の子どもたちの輝く瞳を原動力に、自分の信じた道を、まっすぐに歩んでいく女性、あゆらの物語。
著者等紹介
中川なをみ[ナカガワナオミ]
山梨県生まれ。日本児童文学者協会所属。作品に『水底の棺』(くもん出版・第43回日本児童文学者協会協会賞受賞)などがある
舟橋全二[フナバシゼンジ]
神奈川県生まれ。多摩美術大学デザイン科卒業。カナダ、アメリカに移住し、グラフィック制作等を手がける。切り絵手法によるイラストレーションをはじめ、壁画、立体造形などの分野でも活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしょも
2
読み終わった後、何とも言えない爽快感を感じる本です。作者の娘をモデルとして作られてると知り、驚きました。中学生の娘にも勧めたい1冊です。たくさんの方に読んでいただきたいですね。2013/08/24
みわ
1
子供達は自分の誕生日を知らない。 西アフリカのニジェールに青年海外協力隊として派遣されたあゆらという女性の物語。日中五十度まで上がるからからの砂漠でどうやって教育を伝えて行くのか。自然と文化の違いを痛感しながら悪戦苦闘。よいです。2013/12/27
とかねね
1
モデルが娘さんだということに驚きです。発展途上国のニジェールで保育士として働くことに。しかしその国は男尊女卑、気候、文化の違い、さまざまな違いがありました。物乞いが多くて、人々が施しや見返りを必ずといっていいほど求めていることが印象的でした。どんなに貧しくても厳しい環境でもそんなに悲惨な環境で働いているような感覚がしなかったのは主人公のあゆらが前向きで明るいからでしょうね。知識が無いことを悔やんでいたあゆらだけど、それが一番の強みだなぁ、と感じました。2013/09/20
かおりんご
1
児童書。世の中には、自分たちの想像を超えた環境で、たくましく生活している人たちがいることを、改めて感じさせられた一冊でした。小説だけれど、とてもリアルに思えました。2010/11/14
niger
0
保育士の女性が、西アフリカのニジェールに青年海外協力隊として、現地で生活した話。私も若い頃、ニジェールにボランティアで行ったことがあるので、とても懐かしかったです。2015/08/16
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- 和書
- 凛とした老い方