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内容説明
戦争で死んだのは、人間や動物たちだけではありませんでした。たくさんの樹木も、その命をうばわれたのです。戦争の恐ろしさや悲しみ、そして、平和の大切さを、イチョウの木の「死」と「再生」をとおしてえがく、ノンフィクション絵本。
著者等紹介
日野多香子[ヒノタカコ]
1937年、東京に生まれる。東京学芸大学卒業。児童文学作家。『風の花ぞの』で、第10回講談社児童文学新人賞を受賞
さいとうりな[サイトウリナ]
1978年、東京に生まれる。画家。女子美術短期大学造形科(彫塑)卒業
唐沢孝一[カラサワコウイチ]
1943年、群馬県に生まれる。東京教育大学理学部卒業。東京都立東高校生物科教諭。埼玉大学非常勤講師。都市鳥研究会代表。都市に棲息する鳥の生態や、都市の自然誌の研究に取り組むなかで、各地に存在する被災樹木に注目し、観察と研究をつづけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
27
「本当の話なの?」と何度も確認するオタマさん。「それどころかこのイチョウの枝を持ってるよ。台風で痛んだ部分を切ったものでペンを作ったけどわすれた?」と見せると大興奮。「来年の調べ学習はこれをしたい」だそうです。調べ学習、ありがとう。ちなみに著者は夫の中学時代の先生。2018/09/06
みさどん
18
幸せに立っていたイチョウ7本がその目線で語る。ばかな人間どもが人間同士で争いをして殺しあうのだよね。大空襲でも耐えるけれども、とうとう火がついて倒れてしまう。そこから数年を経て、蘇った現存しているイチョウの話。その周りではたくさんの事象が過ぎていったのだよなと感慨深い。巨木は神聖。この存在は知らなかったのでよかった。長崎のクスノキをよく知っている。2025/05/12
ヒラP@ehon.gohon
14
戦災の火炎の中で逃げまどう人たちを守るように立ちふさがった飛木稲荷神社の境内にある七本のイチョウ。 身を挺して人を助けながら、イチョウも焼けてしまいました。 そのイチョウが復活。 樹木の生命力の強さには圧倒されますが、戦災の跡を残してそびえる被災樹木。 生命力の強さとともに、忘れてはいけない戦争を現代に語り続けているのですね。 いくつもの被災樹木があることを知りました。 イチョウの物語に終わっている絵本ですが、身近にある戦争の証人たちを大切にしなければいけないと思いました。 2012/07/31
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
被災樹木のおはなし。東京都の押上、飛木稲荷神社にある7本のイチョウの木。戦争で、炎から人間たちを守るように立ちはだかってくれた7本の木。戦争は人間が起こしたものなのに…。全国にある被災樹木、わが町の象徴であるヤチダモの木も同様。2023/01/11
ヒラP@ehon.gohon
9
【再読】大人のための絵本 2023/03/07
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