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ひかりの季節に

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784774303789
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

内容説明

ローバはいいね。年をとらないし,死なないし。みさきのいとこの輝が十九歳で亡くなった。そのときから、みさきは生のはかなさと死の不安を抱くようになった。心をゆるせる相手は、ぬいぐるみの人形のローバだけだった。生きていくのに大事なことは、みんな心に関係がある。みさきに希望のひかりをしめしたのは、つれあいを亡くした七十六歳の祖父だった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

73
誰もがいつかは直面する、大切な人との死別を扱った児童書。 妻を失ってから、無気力な日々を送るおじいさんは、ふとした出会いをきっかけに生きがいをもつようになり、仲良しのいとこの死を乗り越えられず、いとこにプレゼントされたぬいぐるみだけに心を開く少女は、おじいさんの生き方に触れ、明るさを取り戻します。 大切なことにたくさん気付かされ心があたたかくなりました。 この本との出会いに感謝です。 ★5 2018/03/17

たか

52
ジャンルは児童文学だけど、テーマは非常に深い。大好きな従兄弟を亡くし生の儚さと死の不安に悩む少女が、彼女の家にやって来た祖父との心の触れ合いから、次第に癒され成長していくストーリー。祖父の言葉や行動は喪失からの再生のヒントに溢れている。B評価2018/03/01

ぶんこ

45
「生きがい」を考えさせられるお話でした。ただ生きているだけは辛い。そんな親を見ているのも切ない。おじいさんに見初められた清水さんのように、明るく前向きに生きたい。年をとったら老年なりの、若い子にとっては若いなりの「生きている意味がわからない」がある。若いときは一途に真っ直ぐ一面しか見られないところがあるので、おじいさんの生き様を間近で見られたのが良かった。心に残る作品となりました。2016/09/05

はる

37
良かったです。大好きないとこを亡くした少女と、彼女の家にやって来たおじいさんとの心のふれあい。生のはかなさと死の不安に悩み、落ち込んだままの少女は、おじいさんと過ごす日々の中で次第に成長していきます。誰もが直面するテーマですが、おじいさんの言葉や行動はとても素敵で生きるヒントになりますね。2016/08/24

荷帆

3
児童文学の体ではあるが、心から「読んでよかった」と思えた一冊になった。幼く純粋な心と優しさを含んだ魂が触れ合う。2012/03/19

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