Ｇｒａｐｈｉｃ ｖｏｙａｇｅシリーズ 変形菌

川上 新一【著】/佐藤 岳彦【写真】

技術評論社（2017/08発売）

• サイズ B5判／ページ数 207p／高さ 27cm
• 商品コード 9784774191430
• NDC分類 473.3
• Cコード C3045

出版社内容情報

変形菌。
それは、アメーバのごとく移動しながら微生物を食べる“動物的性質”、キノコのように子実体を形成して胞子で増える“菌類的性質”を併せもつ、とても奇妙な生物。
じみーに動き回って狩りをしているのに、ある日ひっそりキノコ化して佇む。。。

この“わけのわからない”生態だけでも惹かれるのに、さらに魅力的なことが！
変形菌がつくる子実体が、言い表すことができない素晴らしさ！！
たった一つの細胞からできたと思えない、複雑な構造。
丸いもの、円柱系、網の目、ひだひだ･･････多種多様な形。
そして、赤、白、青、黄･･････果てはメタリックな金属光沢を放つ多様な色彩。

これほど不思議あふれる変形菌とは、一体どんなものなのか？

本書は、そんな変形菌の魅力を1冊に凝縮。
多種多様な変形菌を、1種1種丁寧に撮り下ろし。
魅力ある変形菌の姿に、大判で迫力ある美しい写真で迫ります。

変形菌の美しさにふれたい初心者はもとより、ドップリはまった愛好家にも大いにご満足いただける大人向けビジュアル図鑑。
変形菌が放つ不思議な世界を、存分にご堪能ください。

目次

変形菌とは（変形菌、見たことありませんか？；変形菌とは何か；変形菌の近縁グループ；生物分類上の位置；変形菌の生活環　ほか）
変形菌図譜（ツノホコリ属；クビナガホコリ属；アミホコリ属；ハシラホコリ属；ドロホコリ属　ほか）

著者等紹介

川上新一［カワカミシンイチ］
１９６６年大阪府生まれ。筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了。博士（生物科学）。専門は、粘菌類の分類・系統・進化学。現在、和歌山県立自然博物館学芸員

佐藤岳彦［サトウタケヒコ］
１９８３年宮城県生まれ。大学院（森林動物学）中退後、写真家の道へ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[藤月はな（灯れ松明の火）]

肉眼で見えるか見えないかの世界の中に思いがけない「有」を生み出す宇宙が存在している。それが変形菌（粘菌）の世界だ。思わず、jed kurzel氏の曲（特にchest buster）を聴きたくなる程の様々な変形菌の美しさにうっとり。特にドレスのようなクモノスホコリ、ぽふぽふしたいドロホコリ、蛙の卵のようなメダマホコリ、木の実のようなウリホコリ、白滝と羊毛のような繊細な線が印象的なミダレホコリ、宇宙があるルリホコリが印象的

2017/11/14

[二戸・カルピンチョ]

わお！凄いよ変形菌！植物でもない、菌類でもない！綺麗だなぁ、神秘だなぁ、不思議だなぁ…探しに行きたいなー。

2018/04/25

[りー]

写真が秀逸。菌類好き垂涎の変形菌写真集。菌類好き集まれ。

2017/08/16

[つちっち]

一般的には粘菌(生物学的には変形菌の一群)で通っている変形菌の写真集。成長過程でその姿を変えていくのだが、変形体と呼ばれるアメーバ状の容態がいままで自分が知っていたもので、迷路を解くので知られている。次に子実体と呼ばれるキノコの様な容態に変化。変形体は漫画版ナウシカで土鬼の粘菌兵器として登場してたけど、子実体はアニメ版でナウシカが隠し地下室で育てていた様なもので凄く奇麗。その生態・形態ともに興味深かった。

2020/10/28

[tom]

変形菌、いわゆる粘菌類の写真集。身長１ミリ（背が高くても５ミリ）という生物がこんなにも美しいのかと、思わずため息。それにしても、どうやったらこんな写真が撮れるのかと、不思議でならない。普通のマクロレンズで撮れるのですかねえ。何はともあれ、一度は、実物探しに行かなきゃならないと考えているところです。

2017/10/08