出版社内容情報
「酒場」といってもいろいろある。居酒屋、立ち飲み屋、角打ち……。そして、それぞれにルールとマナーがあり、楽しみ方がある。まずは「いい酒場を見つけるコツとは」で大衆酒場の世界にご案内。さらに酒場に行く前に知っておきたい酒と肴にまつわる知識とは? 「下町ハイボールの伝説」「とりあえずビールの謎」「ホッピーの4段活用」とは何か。そしてまた煮込みとモツ焼きから串カツ、珍味ワールドへと誘う。さらにさらに、酒飲みは酒場の造りにも目配りを怠ってはならない。これらを知らずして、昭和酒場に行くべからず。これは、酒飲み初心者と呑兵衛のための、本邦初の大人の図鑑である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
86
酒飲みにしか分からない本だと思います。つまみは好きな人でも体質的に飲めない方々にはなんのことやら?かもしれません。何十年とお酒を飲んできて、主にお酒を提供するお店を手伝っていたことがあっても(母親の店)知らなかったことが幾つかありました。時代が変わるとアルコールの人気も次々と変わるなと年表をみて感じました。何よりも楽しく美味しく飲むことが一番なのだと思います。周りに迷惑を掛けない程度に時には大いに酔うべし!最近はアルハラという言葉もあるようで呑兵衛の私としては悲しくなります。お店の紹介は東京がメインです。2017/01/16
岡部敬史/おかべたかし
63
思ったより真面目な図鑑。トイレの張り紙とか、変なお客とか、変わった箸置きとか、もっと些細な酒場に注目する図鑑もありよね。そのうちやろう。2017/02/04
niisun
15
懇切丁寧な初心者向け図鑑という感じですね。四半世紀にわたって都内で呑兵衛生活を送っていた私には、ちと物足りないかな。図鑑でも紹介されている新宿や北千住の店も結構行きました。作者が推してる西荻窪や赤羽には、しばらく住んでましたしね。特に、赤羽では東京23区内唯一の酒蔵の隣に住んでたし♪赤羽のおでん屋“丸建水産”や鰻の“まるます屋”、西荻窪の“戎”や“風神亭”にまた行きたいなぁ。でも、そんな時代も今は昔で、実家に戻り、子どもが産まれてからは、すっかり家飲みです。毎晩、居酒屋で夕飯を食べていた時代が懐かしい。 2018/03/16
きゅー
12
タイトルの「酒場図鑑」とは、色々な酒場を集めた一冊という意味ではなく、人が酒場に入る時に知っておくと良い事を集めた一冊となる。いわば酒場のルールとマナー、そして楽しみ方の指南書となっている。ところで、著者によるおでん屋に来る客の一例がなかなかひどい。「若めのカップル。「酒より食事」という感じのする善良な小市民的イメージ」。おでん屋で居合わせたお客と何か嫌なことがあったのだろうか……。それはともかく酒場のマンウォッチング、酒場の手書き文字、江戸の居酒屋など内容も手広い。著者の熱意が伝わってくる良い一冊。2020/07/17
なかちゅう
12
「ぼったくり」とまでは言いませんが、歩いて帰れる距離に良い居酒屋欲しいです(切実)。公共交通機関の少ない田舎ではマイカー必須のため、気軽に居酒屋探訪なんて…くっ。結局家呑みなのだ(;O;)。でも、一回くらいホッピーとか飲みにいきたいなぁ(未経験♡)2016/11/12