出版社内容情報
私たちが身の回りにあるもので,形がきれいだなと思うものの多くは「対称」という性質を持っています.花,蝶,興福寺五重塔,観覧者,壁紙など枚挙に暇がありません.本書ではそれらを回転したり,拡大縮小してみたり,平行移動してみたりしながら,形のどの部分が対称性を生む鍵になっているのか数学的に読み解いていきます.
目次
第1章 対称性
第2章 対称性とConwayの記号
第3章 Conwayの魔法の定理
第4章 Eulerの多面体定理とその応用
第5章 群と対称性
第6章 合同変換と直交行列
第7章 Coxeter群
第8章 有限単純群の分類
著者等紹介
筱田健一[シノダケンイチ]
1947年福島県生。東京都文京区の小学校、中学校、高等学校卒業。1970年東京大学理学部数学科卒業。1972年同大学院数学専攻修士課程修了。1973年から2013年まで上智大学理工学部で教鞭をとる。この間、フランスの高等科学研究所(IHES)、イギリスのニュートン研究所などの客員研究員、チリ大学、フィリピン大学、アデネオ・デ・マニラ大学などの客員教授を務める。専門は代数学、特に有限代数群の表現論。理学博士、日本数学会会員、上智大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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