出版社内容情報
確率論というとフェルマーやパスカル、ベルヌーイたちが有名ですが、確率論の初期の基盤を築いたのはホイヘンスでした。波の回折、反射などで高校のときに習った「ホイヘンスの原理」のホイヘンスです。ホイヘンスは実は現代の確率論にも関わる重要人物だったのです。確率の計算方法が確立されていなかったころ、ホイヘンスはいろいろな条件のもと計算を駆使して賭けの勝率を算出していました。本書は確率論の源流に迫りながら、賭けに勝つための方法をホイヘンス流に読み解いていきます。
内容説明
「確率」・「期待値」という考え方すらなかったころ、“分配問題”という賞金の分配に関する問題に取り組んだホイヘンス。それは数学的確率論のはじまりだった…。
目次
オランダ史上最高の科学者・数学者―クリスティアーン・ホイヘンス
数学的確率論がはじまるきっかけ
ホイヘンス論文のあらすじ
「公正な賭け」という仮説
分配問題(競技者2人の場合;一般の場合)
サイコロの賭けで不利にならないための条件の問題
サイコロの賭けの期待値やオッズの問題
勝つチャンスが順番に訪れる問題
1回勝負の問題
ギャンブラーの破産問題
ホイヘンスによる確率の捉え方の現代的意義
著者等紹介
岩沢宏和[イワサワヒロカズ]
数学パズル・コレクター、パズル・デザイナー。アクチュアリーとして、(公社)日本アクチュアリー会、(公財)損害保険事業総合研究所などで主にアクチュアリー資格に関わる保険数理や数学の講師を務めている。国際パズルデザインコンペティションにてパズル・オブ・ザ・イヤー(2008年)、パズラーズ・アウォード(2012年)など多数受賞。米NPO法人International Puzzle Collectors Associationアジア地区プレジデント、日本保険・年金リスク学会(JARIP)理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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