目次
第1部 原始生命の時代
第2部 エディアカラ紀
第3部 カンブリア紀(発見物語;ワンダフル・ライフ!;新たなフィールド;世界のカンブリア爆発;覇者アノマロカリス;ワンダフル・ライフ?;「カンブリア爆発」の真実)
著者等紹介
土屋健[ツチヤケン]
オフィスジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者を経て独立し、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
61
謎の生物・トリプラキディウムの化石写真を初めて見たのは中学生のとき。それからすっかり、先カンブリア時代の生物が気になっていました。たいていの本は、わずかなページでしか触れておらず、「エディアカラ生物群」はわからないことだらけでした。本書は、2012年までの最新情報が記述されていて、今まで出会った本の中で最も詳しい説明がなされている。全体の4/5は、カンブリア紀の生物について、まさに興奮もののおもしろい話が書かれていて、こちらがメインのようだが、エディアカラ生物の説明は、他にはないありがたさでした。2015/03/19
ホームズ
36
面白いな~。化石の写真が豊富で良いですね。エディアカラ紀はまだ生物といっても単細胞で誕生したての生命と言う感じ。生き物自体に魅力は乏しいけど、生命の誕生物語としては良い。カンブリア紀になってくると捕食など世界が広がった感じで面白い。前にNHKでみた進化の番組に出ていたアノマリカリスの化石とか興味深い。こう言った生物が生きた海の様子を想像すると少し怖い。しかし化石から色んな事が分かるんですね。この本凄い良いな~。2015/09/22
Koning
36
シリーズ第1弾。エディアカラとカンブリアという見た目どうかしてるだろう?という謎っぽい生き物の群。で、当然大スターたる三葉虫とアノマロカリスの説明と化石の紹介は非常に楽しい(笑)。にしてもアノマロカリス族の生態というか本当に狩人だったのか?という話もまだまだ先がありそうですなー。うん。澄江生物群の中文巨大本を売ってる業者@ミネフェアを思い出したのだけれど、あれもちょっと欲しくなってしまったという(汗。いや、カンブリアの化石なんて買おうと思わないすけど、気になる。2014/09/22
ホークス
34
2013年刊。このシリーズは化石写真とイラストが豊富。見て楽しいけど解説も詳しくて、一生懸命読まなくちゃいけない。現生生物の祖先がどっと現れたカンブリア紀は色んな形が試された。節足動物は食物連鎖の頂点に立つアノマロカリスなど、ユニークな造形に多様化。軟体動物も既に頭足類(イカ・タコ・アンモナイト等)を生み出している。我が脊椎動物はまだ強みを発揮できていない。カンブリア紀には大きな地殻変動があり、硬質な殻を作る材料が供給されたらしい。並行して「眼」の獲得が進み、行動が活発になった。生物の関係は複雑化していく2025/01/09
けいご
25
生き物が地球上に現れて現在に至るまでを最初っから勉強したくなって読み始めたんだけども、大人になって読むと面白さ10べぇカメハメ波やねwカンブリア爆発の要因とか知っても意味ないとか思うかもしれないけど、それを超える面白さが生き物の歴史にはあると思うんだよね〜。だって、今いる自分はいろんな奇跡の上に存在してるんだから生きてる間にその奇跡を実感したいじゃないw?さぁつぎはオルビトス記の幕開けじぁ〜www2020/08/22