内容説明
微積のつまづきがちなワナはここにある。難解な微分積分をときほぐしながら、数学と取り組む姿勢が愉快に身につくストーリー仕立てでオチのあるオオカミ流高校数学再入門。
目次
1 微分・積分・極限の難しさ
2 積分への翻訳
3 テスト前の微分講義
4 一合目から登る微分の山
5 極めつきの極限
6 再挑戦の微分
7 裏口から積分
8 微積分のちょっと深みへ
9 微積の締めくくり
著者等紹介
大上丈彦[オオガミタケヒコ]
プログラマー、ディレクター、予備校講師などを経て、医師。「メダカカレッジ」を設立。自らの原稿執筆のほか、総合わかりやすさプロデューサーとして書籍や雑誌記事の企画・構成も行なっている
森皆ねじ子[モリミナネジコ]
医学生時代からイラストレーターとしての活動を開始。卒業後、医師として病院に勤務しつつ月刊誌やフリーペーパーでマンガとコラムの連載を続ける。女医兼マンガ家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
25
同じ著者の新書『マンガで分かる微分積分』に比べると現役高校生向けかなと思いました。分かりやすいところもあったのですが、文部科学省や試験問題への文句が社会人的にはあまり興味がなかったからかもしれない。あとは新書のものと違って、行間の余白が少し広めであることと文章の途中で左揃えから中央揃えに切り替えて、また左に戻すというのがけっこう頻繁にあり、読みにくかった。復習として読むという目的は果たせたのでとりあえずもとは取ったと思う。教科書と違うアプローチなのも特徴。2022/10/19
葉
5
表紙の漫画に騙されてはいけない、これは漫画で書かれていない。微積について重積分の例をゴジラや金閣寺から親しみやすく説明している。関数の連続性は飛ばして微分の概念を説明し、自然対数や中間値の定理などへ進んでいる。積分に関しても概念の説明から置換積分のやり方などが書かれている。文字が大きいので分かりやすく感じる。2015/01/21
さちさる
3
イラストがかわいいので最後まで内容を理解しようとするモチベーションが保てた。数学アレルギーであった私が、数学を再度丁寧に学ぼうと思わせてくれたきっかけの本となった。 予備校の先生らしい俺様仕様の教科書だが、割り切ってつきあえば良いと思う。2014/10/10
す○○
2
内容は難しいけど面白い本だった。高校数学をやり直しているが三角関数の加法定理を図で説明してくれている本に初めて出会った(P211)。高校の微積を理解するにはまだ時間がかかりそうなので、これから何度も繙いていくことになりそうな予感。「~筆者のように数学を少し齧った人間は~」(P292)なんて言ってみたいが、己は唯々数学を舐めていたと痛感している。2024/08/07
車輪
2
微積の本なのにサクサク読めます。式や考え方の行間を丁寧に説明してくれるのでわかりやすい。いいよね、こういう本。2015/11/12