内容説明
大規模サービスを開発・運用する技術者のための入門書。OSや計算機の動作原理、DBの分散方法、実践的なアルゴリズムをシステムに組み込む実装、大規模データを料理する検索エンジンのしくみ、システム全体を見渡すためのインフラ設計の知識と、多方面にわたります。
目次
大規模Webサービスの開発オリエンテーション
大規模データ処理入門
OSのキャッシュと分散
DBのスケールアウト戦略
大規模データ処理“実践”入門
“課題”圧縮プログラミング
アルゴリズムの実用化
“課題”はてなキーワードリンクの実装
全文検索技術に挑戦
“課題”全文検索エンジンの作成〔ほか〕
著者等紹介
伊藤直也[イトウナオヤ]
(株)はてな執行役員最高技術責任者。情報処理学会主催「ソフトウェアジャパン2009」ソフトウェアジャパンアワード受賞、「楽天テクノロジーカンファレンス2008」テクノロジーアワード銀賞受賞
田中慎司[タナカシンジ]
(株)はてな執行役員、情報学博士。現在、はてなのサービスを支える600台を超えるサーバから成るシステムのパフォーマンスからインフラまでを統括(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
vinlandmbit
20
ハード、ソフト、システム構築、オンライン処理等々、実際のサービス構築・運用・維持の点で気付き/学び多い一冊でした。2015/10/30
baboocon
13
超速読で読了。はてなダイアリーやはてなブックマークなど様々なwebサービスを展開する株式会社はてなの内部インフラ技術の紹介。6年前の刊行なので今はさらに進化しているんだろうか。2017/01/01
かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO
8
今まで比較的小規模なWebサービスを中心につくってきたが、最近は中規模なWebサービスに携わるようになり、アクセス数などを意識しなければいけなくなり手にとった。個人的には、かなりわかりやすく、2010年の本であるけれど、Computer Scienceの本質的なことや、問題は変わっていないんだなと理解できた。また、こうやって低いレイヤーを気にしなければならないと、Computer Scienceの知識やアルゴリズム、データ構造などの知識を応用して課題に立ち向かうということを知れたのもの良かった。2020/09/23
マーンムート
7
非常に敷居が低くてよい。『大規模サービスを運営すると、いろいろ大変』というのを、実体験から具体的なトピックスをあげて解説してあるのがよい。話のレベルも深すぎず浅すぎず、ちょうどよいかんじ。章によって文章のレベルにばらつきがあるのがちょっとアレだったけど、良書といっても良いんじゃないでしょうか。2011/12/08
ふくみみ
6
これはいい本だー!図書館で借りたけど改めて買おう。はてなのインターンでの講義テキストが元になっているのでコンパクトながらちゃんと数値や実習でどちらがどれだけ早いかといった感覚を実感出来るのがいい。また、無料サービスであるはてなの大規模サービス戦略の考え方はGoogleの哲学と重なるようにも感じた。トラブル対応についてはうごメモやはてブなどはてな特有の話で面白かった。コメント万のオーダーまでつくような仕様なのかーとか、これってはまちちゃん?とか。2012/06/03
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