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捕るか護るか?クジラの問題―いまなお続く捕鯨の現場へ

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774141978
  • NDC分類 664.9
  • Cコード C3045

内容説明

クジラは保護すべきか、それとも捕ってもいいものなのか。多くの人たちはクジラがどういった存在か理解せずに、「捕鯨」や「反捕鯨」という言葉を目にしているのではないだろうか?ぼくらはクジラという地球上で最大の野生動物をもっと知る必要がある。調査捕鯨船、そして捕鯨発祥の地である和歌山県の太地町へ。クジラ問題を考えながらいまなお続く捕鯨の現場を歩く。

目次

第1章 クジラを見に行く(クジラの海へ;クジラとイルカの見分け方;最大のハクジラ・マッコウクジラ ほか)
第2章 クジラと生きる(共通言語としての科学;保護すべき野生動物としてのクジラと生物資源としてのクジラ;クジラの年齢 ほか)
第3章 そして、クジラと人は、(捕鯨発祥の地;大背美流れ;南極さん ほか)

著者等紹介

山川徹[ヤマカワトオル]
フリーランスライター。1977年山形県生まれ。東北学院大学法学部、國學院大學文学部2部卒業。捕鯨に携わる若者たちやラグビーなどの取材を続け、各誌に様々なルポルタージュを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こぺたろう

10
調査捕鯨同行や、太地町訪問など、捕鯨関係者への取材がまとめられた本です。平易な文章で読みやすく、なかなか良かったです。捕鯨にまつわる本を幾つか読んでいるのですが、現場に飛び込み、見聞きした事を執筆されるジャーナリストの方々が結構いるなあと再認識。たくさんの知識を得られて読み手としては嬉しいですが、現場の受け入れ側は結構大変じゃないのかなあと思いました。2021/05/08

えま

5
もとから興味がある議題だったのでおもしろかった。私は捕鯨に賛成だ。もちろん絶滅の危機に瀕している種なら話はちがうが、そうじゃないなら生物資源として生かしていくべきだと思う。食う食われるの関係に倫理観をねじ込んでくるのはおかしな話。でもクジラには知性があるから、という言い分には一理があるかもしれない。悲しむ仲間がいるというのなら、確かに少し良心の呵責を覚える。けれどそれにしたってそんなに豚や牛とちがうものなんだろうか?The Coveをみて反捕鯨派の意見にも触れてみようと思う。2024/03/05

ツナ

2
べき論ではなく、筆者の経験や実談を淡々とまとめた印象。しかし、その中にもやや捕鯨文化推奨派である筆者の思いが散りばめられていた。多々引用が成されており、特に「日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか」には非常に興味を持った。2020/09/19

尾張こまき

0
わたし自身は捕鯨支持(文化的な面で)から近頃やや反捕鯨(日本人の飽食ぶりに嫌気)。鯨を食べたことのない世代が増えるにつれて、日本全体の意見も捕鯨支持から反捕鯨に転じつつある…?と感じます。純粋に鯨について知りたい!という私とほぼ同世代の著者が、漁業として、文化として、生物として、多方向からクジラに関してレポート。至った結論には概ね賛成。惜しむらくは文章力がちょっと……3~4回読み直さないと意味のわからない文章がチラホラ。水族館スタッフにクジラ食べれるって言わせるとか。なんだかな~2013/01/09

あらま

0
ニュートラルな立場の人が、捕鯨関係者に取材していろいろ考える。と、全体の印象は全然ニュートラルじゃなくなるのであった。そのことに著者は自覚的なのかどうかが問題。2010/06/11

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