出版社内容情報
5億4千万年前からはじまるカンブリア紀に生命は突如として爆発的な進化をおこしたとされ、多種多様で奇妙な生物が存在したことが知られています。この現象は「生命の爆発的進化」や「生命進化のビッグバン」などと呼ばれ、進化史上、最大のミステリーとされてきました。
内容説明
スティーヴン・グールドが著した『ワンダフル・ライフ』によって、カンブリア紀のモンスターたちは一躍有名になった。グールドによればこの時代に生命は爆発的な進化を遂げたという。「カンブリア爆発」説だ。近年、中国の澄江から出土する化石によって、カンブリア紀の研究は飛躍的に進んだ。では、奇妙なモンスターたちの正体はどこまで判明したのだろう?そしてカンブリア爆発説の行方は?進化史上最大のミステリーを追う。
目次
第1章 もう一つのカンブリア・ワールド
第2章 カンブリア紀の爆発的進化とは何か?
第3章 カンブリア紀の前から準備されていた進化
第4章 爆発的進化の謎を解く鍵―小有殻化石・生痕化石
第5章 わかってきたカンブリア紀の進化1―歩脚動物から節足動物へ
第6章 わかってきたカンブリア紀の進化2―当時の海に魚がいた!?
第7章 節足動物の整理と浮かび上がる三葉虫の起源
第8章 コンピュータの中のアノマロカリス―進化は偶然か必然か?
著者等紹介
宇佐見義之[ウサミヨシユキ]
1987年慶応大学化学専攻修士課程卒業、1990年東京工業大学応用物理学専攻修士、理学博士、1990年神奈川大学工学部物理学教室着任、現在、准教授。修士まで分子科学の量子力学を勉強、博士以降は統計力学を研究。研究当初は臨界現象、フラクタル、最適化問題を研究したが1995年より現在の研究テーマに取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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