内容説明
鎌倉と吉田松陰の知られざる深いつながりを記した「鎌倉の吉田松陰」、幕末の松江で私塾を開いた無名の漢学者・澤野含斎とその教え子たちとの心の絆を描いた「ある脱藩未遂事件の蔭に」など、鎌倉や郷里・松江にまつわる随筆十五編。
目次
鎌倉の吉田松陰 瑞泉寺の竹院和尚に何を語ったか
伝馬町牢獄の松陰 そのとき、時の鐘は回天の鐘となった
ある脱藩未遂事件の蔭に 松江藩の漢学者澤野含斎の生涯
茜雲のかなたへ 澤野含斎の教え子たち
戦艦大和と戦艦ミズーリ号 その瞬間を体験した二人の証言
「いのち」という言葉 古代人が感じた息の霊力
桃と林檎と無花果と 神話にみる果実の霊力
桜山幻想 古墳の被葬者を推理する
萬代匂へ山桜 もののふの里を歩く
香雲たなびく里山へ 和歌の散歩道を歩く
琴姫伝説の浜辺で 平家物語遺聞
博奕を愛した貴族たち 囲碁の歴史散歩(1)
執権も囲碁が好きだった 囲碁の歴史散歩(2)
大仏さまの微笑み 小泉八雲が見た明治の鎌倉
著者等紹介
土谷精作[ツチヤセイサク]
1935年生まれ。早稲田大学政治学科を卒業してNHK記者。札幌勤務を経て社会部記者となり、吉展ちゃん誘拐事件、安保大学紛争、水俣病裁判などを報道。放送計画部長、放送文化研究所長を歴任。退職後、専修大学、大東文化大学などで放送論、情報文化論などを担当。日本記者クラブ会員、鎌倉ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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