内容説明
三菱商事前副社長で現ゆうちょ銀行会長である古川洽次氏と、日本経団連の前事務総長であった故・和田龍幸氏をホストに、作家や料理研究家、陶芸家、財界人などの多彩な顔ぶれをゲストに迎えて、「食文化の継承」「自然との共生」などさまざまなテーマへと話は広がっていきます。
目次
数字が語る食事情(辰巳芳子;古川洽次)
シェイクスピアの食卓 黙阿弥の膳(河竹登志夫;和田龍幸)
仏行は一期一会、食事も然り(松原〓(たい)流
古川洽次)
褒め上手が食い上手 堀口大學流養生訓(堀口すみれ子;和田龍幸)
畳の寸法で食器は決まる(尾前喜八郎;古川洽次)
「だれやめ」の酒 焼酎談義あれこれ(鮫島吉廣;和田龍幸)
日本古今食事情 戦国時代に学べること(早乙女貢;古川洽次)
王朝時代に学ぶ「知恵」の食事(尾崎左永子;和田龍幸)
“噛む”食事で“歯応え”のある毎日を(田沼敦子;古川洽次)
「食わず嫌い」は損 召しませ“ロシア”(ミハイル・Y.ガルージン;和田龍幸)
おもてなしは心から(中村秀太良;古川洽次)
辿り着いたは“日本の味”五感をくすぐる日本料理(小倉和夫;和田龍幸)
受け継がれるのは味のバトン―静岡食文化考(村松友視;古川洽次)
リンゴ一個にも絵描きの矜持(中島千波;和田龍幸)
天空をも食べる―文化振興も包丁捌きのごとく(遠山敦子;古川洽次)
文化は継承と蓄積のうえに生まれる(福原義春;和田龍幸)
酒を語る、酒が語る―一杯、一杯復一杯(谷垣禎一;古川洽次)
日本の未来は「ローカル」から開かれる(沈壽官;古川洽次;和田龍幸)
著者等紹介
古川洽次[フルカワコウジ]
1938年、東京都生まれ、鹿児島育ち。九州大学法学部卒業後、三菱商事に入社。同社常務、副社長、さらに三菱自動車工業の副会長などを経て、2007年より、郵政民営化によって誕生した株式会社ゆうちょ銀行の取締役兼代表執行役会長(CEO)
和田龍幸[ワダリュウコウ]
1937年、鹿児島県生まれ。慶応義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了後、経済団体連合会入局。事務総長などを経て、2002年、経団連と日経連が統合して誕生した日本経済団体連合会(日本経団連)の初代事務総長、常任顧問などを務めた。2007年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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