感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
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"perception"とは、理解や認識のことをいう。著者は在ワシントン大使館で日米貿易交渉を目の当たりにした外交官。首脳や政治家同士のハイレベルな交渉において、スムーズに議論を展開するために、国民の認識(深層心理)を活用する。交渉相手が現実に対してどのように認識しているかを把握することが大切。相手の認識が現実の実体とかけ離れていることもある。本書はもっぱらクリントン時代の日米交渉と異文化交流について多くの文献を参照しながら論じている。コミュニケーションについて考える素材。読みやすい。2021/01/14