内容説明
ページを開くたびに、心の中で幸福のパン種が膨らみます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bb
11
ご息女の編纂による、訳詩も含めたダイジェスト版。情緒と韻律が心地よい。古いシャンソンを聴いているような直截的な愛の表現も多く、読んでいて少し照れる。夏の砂浜に踊る乙女の詩もいいが、やはり秋冬・夕方・ピエロのような寂しい詩の方に心が惹かれる。 「夕ぐれの時はよい時。/かぎりなくやさしいひと時。」 「思い出は 狩の角笛/風のさなかに声は死にゆく」(アポリネール)2015/08/08
奥山 有為
9
読みやすい!訳詩ですら読みやすく頭にすっと入ってくる。なんというか、平易?なのにすごく素敵だ!ツボでした。「詩」というジャンルは難しい・理解できない・ハードル高いと思っていたのに、すごく良かったです。2017/02/05
タムラ
3
ずっと読みたかった一冊。これはすべて私がいけないのですが『堀口すみれ子さん編』と、しっかり表紙に書いてあるのに(読んだことがない詩が読める!)と勘違いしてしまい、読んでいて(あれ?あれっ?)となってしまいました。これまで出版されている堀口大學の詩集や全集をいくつか読んでいると馴染みのある詩たちが「やあ、また会ったね」と顔を出してきます。自分の勘違いで少し残念な思いをしましたが、表紙のデザインが好きなので、ずっと持っていようと思った一冊でした。2013/04/18
sunaba
2
堀口大學さんの詩・訳詩の中から娘の堀口すみれさんが選んで編んだ詩集。女性の視点のもの、優しい眼差しの詩が多くて、パラパラめくるだけで幸せな気持になる。 「わが家に在って欲しいもの、/解ってくれる細君と/散らばる書冊のあいだを縫って/踏まずに歩く猫一匹、/命の次に大切な/四五人ほどの友人たち。」(ギヨーム・アポリネール作/堀口大學訳)2012/12/17
履庵
1
この本に出会えて良かった。とても素敵な言葉 印象 図書館で借りた物だが、手元に置きたいので、本屋さんを探そう。 そして、図書館でももっと読まれて欲しい。 背表紙が黄ばんでいるので、棚の肥やしになっていると思われる。(確かに在職中は読まなかったし。私のばかばか)2018/09/02