内容説明
市民フォーラム2001は99年度より、自分自身について見つめなおし、自己と社会・自然とのつながりを考えるための企画を行ってきました。99年2月には、異なる分野で活躍している3名の方をお招きし、政治経済、生物学、感性・心という3つの側面から、現代社会の抱えるジレンマと、その打開に向けた道を探る対談を開催しました。また7月から12月には、自分の内面に出会うことを通して社会を変える行動の基盤を1人ひとりの内につくるきっかけとして、20~30代を対象にした参加型セミナー「自然と社会と私たちの心」(全3回)を開催しました。セミナーでは、国内外の各分野で活躍している方々をゲストに招き、環境・社会問題に取り組むようになった自己の体験と、その中から見えてきたことをお話しいただきました。そして参加者も共に、自分の問題意識とそのような意識を持つようになったきっかけを話し合いました。本書はこうした一年間の活動をまとめたものです。
目次
第1章 対談「ヒトはどこから来たのか。今どこにいて、これからどこに行こうとしているのか」
第2章 自分自身に出会う(外に向かう旅、内面に向かう旅;人間の生活のリアリティと離れたNGO活動―「日本NGOとバナナ村の10年」から ほか)
第3章 野生の自然と内なる自然(自然を閉め出す文明からの転換;センス・オブ・プレイス―生態系の中の自分の位置を知る ほか)
第4章 消費主義から共生社会へ(欲望と無知にもとづいた開発との闘い;「不在のもの」に生かされて)