内容説明
産業界や政府の一部だけの問題だと思われている国際貿易協定の問題について、それが実は市民生活にさまざまな影響を及ぼしている事実を知り、市民自らが国際協定のあり方について考える必要性が増大している。本書では、さまざまな現場で活躍する執筆者のそれぞれの視点からWTOおよび現行の貿易自由化問題を明らかにしていくことを試みた。
目次
序章 貿易自由化とは何か?
第1章 世界の森林と林産物自由化
第2章 私たちの仕事と世界の労働問題
第3章 食の安全と貿易自由化
第4章 サービス貿易の自由化
第5章 環境と貿易
第6章 日本の農業は今
第7章 生命特許という問題
第8章 世界の農業は今
第9章 誰のための自由化か?
第10章 市民社会とWTO