内容説明
本書は、東南アジアを知り、東南アジアに学ぶためのビジュアル・コミュニケーションブック。東南アジアの人々の実生活、思想、伝統文化など、アジアの「いま」を日本人にもっともっと知ってもらいたい。アジアと日本人のこころをつなぐ接点になりたい。そんな願いから「東南アジアの視点でとらえた」東南アジア情報を伝える一冊である。
目次
南ラオス・山河紀行―神秘なる自然と伝説の旅(ワット・プーと四千の島々;コーンの滝とイルカ伝説;水牛祭りの村)
セーコーン川流域の人々―くらしと魚
南ラオス、ンゲ族の村の橋づくり
インタビュー・妖怪と上手につきあうためには―日本・ラオス怪異談義
少数民族の女たち―モンの女たちの遠足
アジアを見る視点―上院選にみるタイ民主化の現状
東南アジアの音楽文化―プリは世界の音楽の最前線を走っている
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
259
南北に細長いラオスだが、本書はその南の地域を紹介したもの。首都のビエンチャンは国土のかなり北の方に位置しており、この南部の中心都市はパークセーであり、これはラオス第2の都市である。ラオス全体がそうだといっても過言ではないが、この地もまたメコン川の恵みに大きく依存している。このあたりを紹介した本はあまり見かけないので、本書は写真も含めて貴重だろう。おそらくは、ここに行ったという人も、ぜひ行きたいという人も少なそうだ。ンゲ族をはじめ少数民族も多いのだが、そもそも興味を持つための情報すら少ないのである。 2023/07/15
NoDurians
1
そんなに厚くない本だが、あまり情報がない(と思う)南ラオスに関しての本で貴重。一般には販売されなかった本であるようだけれど、こういう本も出版されればいいのに。20数年前の情報なので、激動のラオスでは大きく変化があっただろうか。2022/10/19