内容説明
24歳のデビュー作はじめ、今なおみずみずしい批評の言葉の数々。
目次
第1章 初期美術批評(創造のための批評;岡本太郎論;現代の神話―抽象絵画について;密室の絵画;ボリショイ・バレエへの疑問―「ショウ意識」の回復のために;創作ということ―芸術的発明論;「ジャンルの交流」異論;美術の非個性化について―材料的美術論)
第2章 批評のための批評(「見せもの」の批評;芸術論政治の確立を―批評家と作品選択の問題;美術の批評について;現代芸術と批評の問題;現代美術と批評―批評のアイロニーをめぐって)
第3章 批評の背景(本との出会い;『アヴァンギャルド芸術』について;「犬も歩けば」式と「枝分かれ」式のわたしの洋書遍歴;二十代のメッセージ;美術とは何かを問う―理論物理から転向した中原佑介氏)
著者等紹介
中原佑介[ナカハラユウスケ]
1931年8月22日、兵庫県神戸市に生まれる。本名・江戸頌昌(エドノブヨシ)。神戸市立成徳国民学校、兵庫県立神戸第一中学校を経て、1948年、旧制第三高等学校理科に入学。学制改革に伴い、翌年京都大学(新制)理学部に入学する。1953年同物理学科を卒業、同大学院理学研究科に進学し、湯川秀樹研究室で理論物理学を専攻した。1955年、修士論文と並行して書いた「創造のための批評」が、美術出版社主催第二回美術評論募集第一席に入選したのを機に美術批評の道に進む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
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15-110 アヴァンギャルド「御三家」! ☆ジャン・マルスナク―我々は慰めるために語るのではなく、建設するためにかたるのであるから。…★初期美術批評・創造のための批評 ・岡本太郎論 ・現代の神話 ・密室の絵画 ・ボリショイ・バレエへの疑問 ・創作ということ ・・・批評のための批評・・・ 批評の背景 『アヴァンギャルド』について… 文明の踏み分け道で美術は人間の友たりうるか。現代美術の地平を切り拓いた美術批評の金字塔。本巻には、24歳のデビュー作をはじめ、今なおみずみずしい批評の言葉の数々を収めた。2011/12/24