内容説明
反「戦争」の論理がここに。崩れゆく原則、壊れゆく言葉―雪崩をうって「戦争」へとのめりこむ「国家」の論理から、自らを解き放つ道は、どこにあるのか?『「拉致」異論』の著者による反「戦争」論。
目次
第1章 戦争の時代に(壊れゆく言葉―有事・戦時下の言論状況;出兵兵士を見送って打ち振られる日の丸の小旗の戦慓と衝撃 ほか)
第2章 「9・11」事件と報復戦争を解読する(戦争のなかの文化遺産―「ターリバーンのバーミヤン大仏破壊」報道を読む;批判精神なき頽廃情況を撃つ―聞き手・米田綱路 ほか)
第3章 右派言論徹底検証(新しい衣装の下に透けて見える守旧的立場―河野雅治著『和平工作―対カンボジア外交の証言』;他山の石としての「ハノイ・敵との対話」―東大作著『我々はなぜ戦争をしたのか』 ほか)
第4章 ナショナリズムの解体へ(“敵”はわが裡にあり―聞き手・米田綱路;一九九〇年代に関わる断章―植民地支配責任の「弁済」という問題 ほか)
著者等紹介
太田昌国[オオタマサクニ]
1943年、北海道釧路市に生まれる。1980年代半ば以降、現代企画室に勤務し、人文科学書、とりわけ第三世界の歴史・文学・思想、世界と日本の民族問題、植民地主義―帝国主義論、哲学などに関連する書籍の企画・編集を多数手がける。民族問題・南北問題の研究に従事
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