ハバナへの旅

ハバナへの旅

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784773801002
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

著者が自由を求めて亡命した国=米国は、すべてが金次第の、魂のない国だった。幼く、若い日々を過ごした故国=キューバの首都ハバナへの、哀切きわまる幻想旅行。

目次

1 最初の旅―エバ、怒って
2 第二の旅―モナ
3 第三の旅―ハバナへの旅

著者等紹介

アレナス,レイナルド[Arenas,Reinaldo]
(1943-90)キューバ・オリエンテ州、オルギン近くの村に生まれる。革命勝利の前年には独裁者バチスタに抵抗するゲリラ組織に参加。革命後は農業会計士の勉強をし、農場で働く。初期の革命的な熱狂の時代が終わると、次第に画一的な規範がすべての人に求められ、同性愛者に対する迫害も始まって、ホモセクシュアルであるアレナスは居心地が悪くなり、「革命」から距離をとり始める。小説を書き始め、’65年の「夜明け前のセレスティーノ」は文芸家協会コンクールで入賞するが、刊行されたのは2年後。その後の作品もキューバ内での出版は認められず、原稿が没収されたりもした。反政府的な言動や同性愛者であること理由に逮捕されること数回。’80年にマリエル港から脱出し、ニューヨークに住む。以後、雑誌を創刊したり、旺盛な執筆活動を繰り広げるが、エイズによる健康状態の悪化と精神的な落ち込みを理由に、ニューヨークの自宅で自殺。邦訳に「めくるめく世界」「夜になるまえに」がある

安藤哲行[アンドウテツユキ]
1948年岐阜県生まれ。現在、摂南大学教授。ラテンアメリカ文学専攻。主な訳書に、「夜になるまえに」「天使の恥部」「パタゴニア・エキスプレス」「老いぼれグリンゴ」「メドゥーサの血」「陽かがよう迷宮」などがある
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