内容説明
フィリピンを代表する安保・外交問題の論客が、反核・平和の立場から基地撤去とその後の一部始終を詳説。なぜ沖縄駐留海兵隊の一部がローテーションで移転するのか。民衆の手に真の国家主権を取り戻そう。
目次
フィリピンが「NO!」と言った日―核大国・米国を拒否した上院
剣をどうやって鋤に打ち直すか―在比米軍基地と関連施設の商業施設への転用
フィリピンが締結した防衛協力協定―米国の国益優先で軍事基地化
外交・安保と内政の問題点―「一九八七年憲法」と訪問米軍地位協定(VFA)
アジア太平洋の非核平和をめざして―核兵器と原発を拒否しよう
環境にかかわる不正―米国が汚染したフィリピン国土の回復
CIAの秘密工作―真の民主主義と相容れない米国外交の影の部隊
米国のアジア軍事戦略と比米安全保障―フィリピン駐留米軍の歴史と実態
米軍事介入の新局面―訪問米軍地位協定(VFA)と米特殊作戦部隊の介入拡大
米軍がミンダナオに駐留する理由―バリカタン軍事演習とフィリピンの地政学的位置
バシラン交線地帯での見聞・調査―イスラム教徒の反政府活動と国軍・民兵の犯罪
スービック・レイプ事件判決を考える―VFAの不当性と売国奴化する高級官僚
“検証”VFAの一〇年間―再びフィリピンに現れた米軍
著者等紹介
シンブラン,ローランド・G.[シンブラン,ローランドG.][Simbulan,Rorand G.]
フィリピン大学マニラ校教授。当代フィリピンを代表する論客である。専門は政治経済学。1981年以来フィリピン大学の教職にあり、開発研究・公共管理「100年講座」を主宰。何度も来日して日本の市民団体とも深い交流がある。「イボン・データバンク」調査研究所部長会議議長教授、非核フィリピン連合(NFPC)全国議長、フィリピン大学機構理事、などを歴任。一貫して、反核運動、米軍基地反対闘争、バターン原発反対闘争に取り組み、フィリピンの独自外交推進を訴えてきた
新田準[ニッタジュン]
1947年生まれ。上智大学外国語学部卒業後商社に勤務し、ウイーン駐在を経て、凱風社創立に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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