角川文庫
ウイルスたちの秘められた生活―決定版ウイルス百科

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042982012
  • NDC分類 491.77
  • Cコード C0147

内容説明

危ないのは、新型インフルエンザだけじゃない!普段は気に留めずに、周囲に存在しているウイルスや細菌。日常のすぐそこに、人類を恐怖に陥れるべく、潜んでいる。進化の過程や歴史の中で、人はウイルスとどう共存し、戦ってきたのか。目の前にある危機から、自分や家族を守るため、必ず読んでおきたい1冊。インフルエンザ、HIVから狂牛病など全74種類を徹底的に網羅したウイルスガイドブック。

目次

アデノウイルス
アルボウイルス
アレナウイルス
EBウイルス(エプスタイン・バー・ウイルス)
いぼ(パピローマウイルス)
インフルエンザ
インフルエンザ菌(ヘモフィルス)
ウエストナイル熱
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
エールリヒア〔ほか〕

著者等紹介

ビドル,ウエイン[ビドル,ウエイン][Biddle,Wayne]
ジャーナリスト。1948年、ボルティモア生まれ。コーネル大学卒業後、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、ディスカバー等に科学技術に関する記事を寄稿。1986年、ピューリッツァー賞受賞

春日倫子[カスガトモコ]
翻訳家。宮城県出身。宮城学院女子大卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

19
副題に決定版ウィルス百科とあるが、これは些か誇大広告の気味あり。本文263頁で70以上の感染症に言及されているので、当然内容は薄まる。面白いエピソードもあるので、エッセイと割り切れば、読む価値はある。但、序文にユーモアを織り交ぜながら書くとあるが、『黄熱は…。そしてコロンブス以後、新世界を発展させるのに重要なはたらきをした熱帯性の熱病の一つででもあった。』のような表現が多く笑えない。感染症が人類の歴史へ与えた影響について知りたければ『疫病と世界史』や『銃・病原菌・鉄』等、本格的なものを読む方が良いだろう。2012/03/25

tsubomi

6
2015.05.11-05.29:「ウイルスたちの・・・」という邦題ですが、ウイルスをはじめ、細菌、真菌、リケッチアなどヒトに感染する一般的な感染症の病原体全般に関して、その特徴や社会に及ぼした影響や現状などを紹介したもの。原題は「〜to Germs」とあるので特にウイルスだけを扱った書籍ではないことがわかりました。ちょっと邦題に難がありますね・・・。内容は平易な文章で、電顕写真はもちろんのこと、病原体の名前の由来や昔の啓蒙ポスターなども多く紹介されていて興味深かったです。2015/05/29

そのあとに続く

5
インフルエンザやイボ(パピローマウィルス)など身近なものや、リステリアなど耳慣れない古今東西のウィルスとその影響が人々に及ぼした世相の紹介。本来の宿主には過度なダメージは与えないものの(ウィルスが生き残るには当然)、様々な条件から感染が起こる経緯は興味深い。また、当時の新聞や雑誌に掲載された啓蒙的なイラストも面白く、読みやすさに貢献している。一つの名で呼ばれるウィルスでも、なかには七百近いバリエーションがある事を初めて知った。文庫化のとき修正・加筆もあり、過去を知るにも未来を想像するにも基礎として良。2015/02/09

かっくうほう

3
たくさんのウイルスが紹介されています。雑学程度の知識が多いですが、全く知らない分野だったので中々楽しく読めました。2009/12/26

うたまる

1
著名なウィルスを網羅した医学エッセイ。これを読むと、西洋人がウィルスの発見と克服に果たした功績は認めざるを得ないが、ウィルスを世界に拡散し迷惑をかけたのもまた彼らであることがよく分かる。覚えきれないほどのウィルス薀蓄に満腹……「貧しい東ヨーロッパでは苦難の代名詞だったコレラは”ちきしょう”の意味も持つ」「赤痢とはヒポクラテスが血便を上品に言い換えた造語」「フランスでペストが流行した際、ナチスに先駆けてユダヤ人虐殺が起こった」「ハイチが植民地支配から脱したのは、黄熱でフランス占領軍が撤退したから」2013/06/14

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