出版社内容情報
日本で初めて「自然葬」という言葉を使用し、実施した「葬送の自由をすすめる会」(NPO)には、多数の質問・疑問が寄せられてきた。本書はそうした疑問への答えを整理した一家必携の実践的ハンドブック。1990年までは日本人の誰もが散灰は違法だと思っていたが、今では70%が自然葬を容認している。人口のピークである「団塊の世代」が定年を迎えつつある現在、山を崩し自然を破壊する大規模墓地はもはや成立しない。
まえがき
●自然葬へのいざない
葬式をしなくても墓がなくても問題はない
自然葬が公認された日
葬送儀礼の否定ではない
NPO法人としての出発
こういう書類が必要
「手作り」葬儀の実際
●葬送の周辺知識
相 続
遺産分割
遺 言
●葬送と規制の歴史
江戸時代の寺檀制度
国家神道の時代
明治民法と旧民法
現代の法規制
●これが自然葬
遺族の感想
最初の自然葬
「自然葬」という言葉
死後の「自己決定権」
●自然葬Q&A
まえがき――葬送の自由をすすめる会会長 安田睦彦
「会員になってもう九年、会誌『再生』を愛読し、必要とする情報が載っていたバックナンバーをメモしておき、取り出しては読み返しています。大事な情報――死んでから自然葬までの手順とか自然葬契約費用、葬儀ネットの紹介など、実際に役立つ情報を手軽な手引書にまとめてもらえると助かるのですが……」というお手紙を、千葉県大網白里町の女性からいただきました。
たしかに当会発足当時からの会員の方たちにも、この手紙の女性のようにいちいち『再生』を取り出したり書籍などで調べるのは面倒だと思われる方も多いようです。まして新たに自然葬に興味を持たれた方たちは、実際に役立つ情報を早く手にしたいと考えておられるに違いありません。
これまで当会は、そうした知識・情報を得たいとおっしゃる方には『葬送の自由と自然葬』(凱風社)や『お墓がないと死ねませんか』(岩波ブックレット)などを一読されるよう、すすめてきました。葬送の自由という基本的理念と自然葬の実際的知識、それに当会の市民運動の歩みをわかっていただくには格好の本と考えたからです。
しかし、自然葬をするための実用
葬式や墓に関する実用書。本書は「自然葬」すなわち「墓のない葬送」のやり方のポイントと問題点を列記・解説するもの。墓がないと死ねないって思ってません?
感想・レビュー
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