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南海の軍閥 甘志遠―日中戦争下の香港・マカオ

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784773624083
  • NDC分類 916
  • Cコード C0022

出版社内容情報

甘志遠は辛亥革命の前年に上海に生まれ、長じて日本の大学に留学。国民党政権の通信技官となるが、日本占領下の香港では日本海軍武官府の支援を得て香港・マカオ周辺を支配下に納める「海賊」として自立する。「戦争の世紀」を走り抜けた一中国人の自伝に詳細な注を付して、広東省沿岸における日中戦争の一断面をアウトローの視点から切り取る。東北地方の「馬賊」に対応する南シナ海の「海賊」の実態が明らかに。

内容説明

「戦争の世紀」を駆け抜けた一中国人の半生に中日戦争を重ねた異色の「戦記」。日本占領下の香港で「南海一の海賊の親分」と異名をとった甘志遠が戦後書き残した「自伝」に、史料・解説・人物紹介を加えて、広東・香港・マカオにおける日中戦争期の一断面を再現する。

目次

第1章 紫金山
第2章 激化する戦争
第3章 日本占領下の香港
第4章 広東海防軍と海賊
第5章 広東沿岸反共遊撃縦隊

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

imajun

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神田の古本屋で出会った「南海の軍閥 甘志遠―日中戦争下の香港・マカオ」読了。日本に留学した電機技師が「日本軍と協力する愛国中国人海賊」となった自伝。日本vs中国だけでは到底語り尽くせない、敵・味方、陸軍・海軍、共産党・国民党、海賊・匪賊、豪商・官商等々…戦中のカオスが垣間見える良書。2023/08/23

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