内容説明
本当の数学=数量的な見方・考え方とは、“だれにでも楽しく、生きていく上でたちまち役立つもの”である。数学教育を根底から変える本。
目次
1 概数の哲学―本当の数とウソの数、タテマエの数とおよその数、役立つ数
2 算数教育を考える
3 大学の入学試験と“浪人”
4 古代以来、“日本人の成人の総数”と“読み書きできる人の総数”
5 二宮尊徳と数学―数学というもの、グラフというものの役立ちかた
6 日本(中国・朝鮮)におけるゼロの概念とその記号の歴史―「無」に関する大風呂敷的な教育談義
7 (新総合読本)2種類あった江戸時代の円周率―“3.14”と“3.16”のなぞ
8 科学と数学
9 遠山さんと私―水道方式と仮説実験授業
10 授業書案“勾配と角度”
11 授業書案“図形と角度”
著者等紹介
板倉聖宣[イタクラキヨノブ]
1930年東京に生まれる。1958年物理学史の研究で理学博士となる。1959年国立教育研究所(国立教育政策研究所)所員。1963年仮説実験授業を提唱。科学教育の改革、本格化。1973年遠山啓氏らと、月刊誌『ひと』創刊。1983年編集代表として月刊誌『たのしい授業』を創刊。1995年国立教育研究所を定年退職し、「私立板倉研究室」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
3
大雑把な捉え方をすること、ゼロの概念について考え直すこと、利害のない数字は信用できること、など参考になった2023/03/13
nachan
1
電子図書館本3冊目。たまたま直前に読んだハングルの本と同じ作者。大体の数で数字を把握すること、数字で把握してグラフ化して視覚化することが大事。アジアのゼロの概念=ないことがある、って言うの、すごく面白い考えだな〜。ハングルの○もゼロっていう考えも納得。「利害関係者の発表する数字にはその利害が大きく反映する」、利害が絡むとその数字は全く信じられなくなる。この言葉、コロナの感染者数をみて一喜一憂するいまのご時世にぴったりすぎて脱帽...。果たしてそれは正しい数なのか?一回疑ってみるのも大事かも。2021/02/01
dahatake
1
- 数量という概念の理解 - 抽象化して事象を捉える重要性 - それが欠如した多くの議論 (想像がつきやすい) - 本質を理解するために教育面からの改善が必要2020/08/11
ねり梅
1
目から鱗でした。まさに、勘違いしてるところを指摘されてしまった。一応、理系で仕事も事務とはいえ、一部技術系?なのに…。私はもっと早く知りたかった❗科学や数学への興味がかきたてられると思う。子どもには板倉聖宣の本を読ませようと思った。2017/02/01
nobuotakahashi
0
数学、統計に対する考え方を変えてくれる1冊。読みやすくておすすめ。2010/05/05
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