目次
序章 差別について考える―考え方を実験的に変えながら生きてゆくために
第1章 近世の庶民
第2章 近世の「被差別部落」
第3章 近世の身分と差別
第4章 近代の被差別部落
第5章 迷信と差別
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
U-Tchallenge
1
差別と迷信の関係性をわかりやすく理解できる内容となっている。人には差別する心がもともと備わっているわけではない、と考えるならば教育の役割はやはり大きい。そして、教育や知ることを通して差別をなくしていけることになる。このような希望をまずは持ちたい。だからこそ、学び続けることは大切なことである。一方で教育や知ることだけで解決にならないこともある、ということも考えておく必要があるように思った。2024/03/28
U-Tchallenge
1
同和教育で行われている実践をより科学的にまとめたものが本書の内容となっている。参考文献を見るとかなり多く記載せれている。それだけでも読む価値があるように思える。また、その研究成果を授業書という追試可能な形で提案されている。「理論と実践の往還」ということはよく言われるが、それが体現されている。科学的に考えると、部落差別が迷信であることがわかる。まずはこのことを多くの者が知ることが大切になるだろう。もちろん、そこが部落差別を解消していくためのスタートでありゴールではないのだけれども。2022/08/15