内容説明
詩人が晩年に書き残した太平洋戦争下での陸軍高射砲連隊の兵営生活と大阪南部大空襲の惨状の記憶。
著者等紹介
枡谷優［マスタニマサル］
１９２５奈良県生まれ。１９４５復員後吉野で山仕事に従事。１９５５船場の商社勤務。１９６５独立。貿易業を営む。２０１３死去。「文学雑誌」同人。「伽羅」同人。詩誌「地虫」同人。日本文藝家協会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみ
12
昭和19年7月31日に徴兵検査を受け、昭和20年10月15日に復員した著者が記憶を頼りに書かれた日記と、復員後に書かれた詩が収録されています。事実とは違う迎撃結果などに疑問を持つのは、他の本で体験記を書かれた人々とも同じ。軍にいてもこんな調子では市民に情報が届かないはず。そんな中でも作者の真摯な生き方は心に響いた。読み慣れない、また聞いたこともない言葉には混乱しつつも(汗)、新たに学べたことも多かったので、読んでよかったと思っています。2022/02/26
