内容説明
書類重視が品質向上、環境改善になるという幻想から「コア活動」を軽視したツケ。
目次
1 ISOマネジメントシステムを知るための予備知識(マネジメント活動とそのコア活動とは何か;ISOマネジメントシステムとは何か;マネジメントの基本的なすすめ方;「コア活動」とマネジメント活動とのあるべき関係 ほか)
2 ISOマネジメントシステム審査登録制度の崩壊現象と原因(ISOマネジメントシステム規格へのPDCAモデルの誤適用;文書と記録の定義のあいまいさ;プロセスアプローチのあいまいな説明;ムダな膨大な書類の山とその原因 ほか)
3 ISOマネジメントシステム審査登録制度はどうなるか
著者等紹介
西沢隆二[ニシザワタカジ]
アルプス電気に一一年在職し品質管理、生産管理の管理職を経て、1970年産業能率短期大学経営管理研究所に入り、機械、電気、食品、流通業など、多様な業種のコンサルティング及び研修活動を通じて企業の改善指導を行うとともに、理論的基礎を培う。短大助教授、主任研究員を最後に1986年(有)西沢総合研究所設立。引き続きコンサルティング活動を継続。1993年頃よりIRCA主任審査員の資格を得てISOマネジメントシステムのコンサルティングも行うようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tsumahiro
1
2023年現在有効なバージョン(JISQ9001:2015)の1世代前の話なので、細かい規格要求事項も違えば審査トレンドも異なる。しかしながら、ISOマネジメントシステム認証を取得した会社イコール品質や管理が優れた会社である証明でないこと、審査員も運用するユーザーも、規格要求事項をはき違えて、または意図的に曲解していることが昔から変わらないことはよくわかる。できるだけ平易に書いたと筆者は述べているが、企業のISO担当者や品質管理部員として2~3年の経験がないとスラスラ読めない内容。2023/07/27
阿部山 勝男
0
よく、プロジェクトで品質向上、作業改善目的で用途あやふやなドキュメント作成する施策に疑問を感じていた。この本を読んで、その疑問への適切な見解が書かれており、共感を覚えた。それとともに真の品質マネジメントとは何かについて考えさせられた。良本2012/09/01